自分らしく暮らそう ふくしま12ではじまるわたしの物語。 自分らしく暮らそう ふくしま12ではじまるわたしの物語。

About Fukushima12

01ふくしま12ってどんなところ?

「ふくしま12」とは、2011年の福島第一原子力発電所の事故のため全域または一部に避難指示が発令された、福島県浜通り地方等を中心とする12市町村を指します(※)。避難指示の解除は着実に進み、再び人々の暮らしを取り戻した地には今、若い移住者たちが増えています。

彼らを惹きつけるのは、ゼロからの新たなチャレンジが次々と生まれるこの地域が持つ、他にはない数々の魅力。働き方も暮らし方も多様な選択肢があなたを待っています。

※南相馬市、田村市、川俣町、浪江町、富岡町、楢葉町、広野町、飯舘村、葛尾村、川内村、双葉町、大熊町

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Life

02ふくしま12で “ 暮らす ”

ひとくちに福島12市町村といっても、人口や産業構成、避難指示解除の時期など多くの違いがあり、それぞれが特徴ある取り組みをおこなっています。また、そこに暮らす個人の働き方も多様な広がりを見せています。

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地域をあげた取り組み

福島12市町村を中心とする地域では、復興の切り札となる国家プロジェクト「福島イノベーション・コースト構想」の各事業が、新たな産業基盤の構築を目指して進められています。ロボット・ドローン、エネルギー・環境、農林水産業などの重点分野に基づいて地域づくりが進むほか、各市町村も独自に企業誘致や情報発信、起業人材育成に力を入れています。

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個人のなりわい

多くの移住者が「就職」に限らない新しい働き方を追求しています。古民家カフェなどで小さく起業する人、地域ニーズに応える新事業を興す人、フリーランスにパラレルワーカー、さらには移住後も勤め先は同じ完全リモートワーカーも。小さなコミュニティだからこそ、多様な働き方をする個人同士が情報交換できるネットワークも魅力です。

映像でみる福島12市町村の暮らし

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Workstyle

03ふくしま12の様々な “ 働き方 ”

この地域には、男女問わず若い世代の移住者が増加中。彼らが中心となって新しいコミュニティが構築されつつあります。その働き方はさまざま。伝統的な一次産業から最先端テクノロジー産業まで働く場所は多様なうえ、自ら起業する選択肢も。いずれの場合も充実した支援制度を活用できます。この地でぜひ、あなたらしいチャレンジを見つけてください。

移住者の働き方

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南相馬市

ROMALIA COFFEEオーナー青山春司さん

一度は仙台市にコーヒー店を構えたものの都市部での経営に悩み、自分らしい店を持ちたいと移転・開業しました。

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田村市

喫茶DANROオーナー、看護師勝山律子さん

Uターンして念願のカフェ開業。クラフトマルシェも運営しつつ、看護師として介護施設も経営するなどマルチに活躍。

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川俣町

株式会社smile farm代表取締役谷口豪樹さん

未経験から「かわまたアンスリウム」の生産を開始。ほかにイチゴ苗や水稲などを栽培、観光農園も運営しています。

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浪江町

東京都内のIT企業勤務千頭数也さん

勤務先も職務内容も変えずに神奈川県から浪江町へ。完全リモートワーク環境を実現して好きな町へ移住しました。

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富岡町

富岡町図書館司書古谷恵美さん

公共図書館に町職員として勤務し、通常業務のほか情報紙作成、イベント企画など幅広い仕事に携わっています。

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楢葉町

株式会社福島しろはとファーム
農業Division課長
瀧澤芽衣さん

サツマイモの生産から洋・和菓子の製造販売まで手掛ける白ハトグループに就職、転勤で楢葉町へ。苗づくりからサツマイモ生産に取り組んでいます。

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広野町

惣菜弁当 KIYA 広野町オーナー蛯原宏行さん・紀子さん

30種類以上のお惣菜を選べる弁当店を経営。店内のイートインスペースでは工作ワークショップも開催しています。

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飯舘村

特別養護老人ホーム
「いいたてホーム」介護職員
井上祥行さん

福岡から移住。介護福祉士の資格を活かし村唯一の特養に勤務する傍ら、若い世代のつながりづくりにも取り組んでいます。

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葛尾村

カフェ「嵐が丘」オーナー堀江安則さん・みどりさん

田舎暮らしの夢を実現。山の中腹に入手した自宅の1階でカフェを開業し、ご夫婦で力を合わせて経営しています。

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川内村

川内村地域おこし協力隊員安達貴さん

村が新産業として推進するワイン製造の現場で、ブドウ栽培・ワイン醸造責任者として生産管理や技術指導をしています。

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双葉町

フレックスジャパン株式会社石川弘子さん

同社の衣料品再生拠点「ひなた工房 双葉」オープンと同時に埼玉から移住して就職。縫製スタッフとして働いています。

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大熊町

株式会社Oriai谷田川佐和さん

地方と若者をつなぐ事業に従事。大熊インキュベーションセンターに入居するスタートアップ企業の支援もしています。

ふくしま12には様々な
働き方があります

東日本大震災と原発事故により、自然災害・原子力災害・風評被害の三重の苦難を乗り越えてきたこの地域は、だからこそ他のどこにもない新たな挑戦のフィールドへと生まれ変わっています。一次産業や医療福祉分野、再生可能エネルギーやロボット工学など最先端産業、さらに個人起業家の集積も進んでいます。

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Childcare

05ふくしま12で安心 “ 子育て ”

福島県への移住者の数は年々増加の傾向にあります。2023年の県の発表によると、2022年度の福島県への移住者数は2,832人。前年から21.4%の増加となっています。そのうち福島12市町村への移住者数は603人で、前年比で38.3%増加。福島市や郡山市といった都市がある地域とほぼ変わらない増加率を示しています。

また、県全体の移住者を家族構成別で見ると、一般的に単身者に比べて移住のハードルが高いとされる複数人世帯の移住者数は約24%に上ります。この中には、子ども連れで移住した家族も含まれます。海や山、大きな公園などが近く、安心して子育てができる環境を求め、すでに多くの子育て世代が新しい生活を始めていることがわかります。

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福島12市町村のうち、双葉町を除く11市町村には幼稚園・保育園・こども園のいずれかと小中学校があります。公園や屋内遊び場など、子どもが遊べるスポットも多数。比較的新しい施設が多いのが特徴です。(双葉町内在住の生徒は町が近隣市町村の学校に送迎してくれます。未就学児も近隣市町村の保育園等に入園できますが送迎はありません。)
高校は南相馬市、田村市、川俣町、広野町に6校と、特別支援学校・高等学校は南相馬市と田村市、富岡町(現在はいわき市内にあり、来年度中に楢葉町にて移転再開の予定)にあります。そのうち広野町にある県立ふたば未来学園中学校・高等学校は寮を備えています。高校がない市町村からは公共交通機関などを利用した遠距離通学になるケースもあります。

子育て世帯の移住事情

子育て世代別!

教育・医療・支援サポート制度をご確認ください

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Area

04各地域のご紹介

福島県浜通りは東京都がまるごとタテに収まるくらい南北に長く、また東西も海沿いから山間まで広がっています。また、12市町村はそれぞれ地理や気候に特徴があるのはもちろん、避難指示の範囲や解除時期などによって生活環境もさまざまです。

住まいについても、公営住宅が中心のところから民間の物件が揃っているところ、新築アパートが比較的多いところから戸建て空き家が中心のところなど、地域によって異なる傾向があります。自分のライフスタイルに合うかどうか、また改修費補助や家賃補助などの適用対象かどうか、なども考慮して探してみましょう。どの市町村も移住相談窓口を充実させているので、気になるまちがあれば気軽に相談してみてください。

マップ
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南相馬市、田村市、川俣町エリアは物件の種類が豊富で、生活環境も整備されており特にファミリー層向け

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浪江町、富岡町、楢葉町、広野町は築年数の浅い物件が多く、単身者におすすめ

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飯舘村、葛尾村、川内村は現在空き家中心。今後公営住宅も増える見通し

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大熊町、双葉町は現在民間アパートや公営住宅が中心。今後住宅や商業施設の整備が進む見通し

上記の特徴もありますが、それぞれの地域にファミリー向け、単身向けの物件、空き家やアパート等の情報がある場合もあります。具体的に知りたい市町村があるときは、個別に市町村の相談窓口に確認してみてください。

気になる市町村名をクリックすると、
下記の説明文が切り替わります

  • 南相馬市
  • 田村市
  • 川俣町
  • 浪江町
  • 富岡町
  • 楢葉町
  • 広野町
  • 飯舘村
  • 葛尾村
  • 川内村
  • 双葉町
  • 大熊町

みなみそうまし南相馬市

鹿島・原町・小高の3区で構成されます。就業の場や物件情報が最も多いのは原町区。JR原ノ町駅周辺には飲食店や小売店、図書館などの施設が揃う一方、旧避難指示区域の小高はチャレンジの場として多くの起業家を集めています。

南相馬市

佐藤太亮さんの移住体験

埼玉県出身、2020年に起業型地域おこし協力隊として小高区へ。自由な酒づくりを行う酒蔵「haccoba -Craft Sake Brewery-」を立ち上げました。

南相馬市

たむらし田村市

新幹線停車駅の郡山まで車で30分と都心からのアクセス良好。市役所がある船引地区は商業施設やアパートが多く、単身者も暮らしやすい環境です。周辺の4地区(滝根、大越、都路、常葉)では農林業が主体。豊かな自然が魅力です。

田村市

佐久間朱妙さんの移住体験

2021年、東京から田村市へUターン。一般社団法人Switchに勤務のかたわら地域おこし協力隊員として空き家活用事業を担当。

田村市

かわまたまち川俣町

JR福島駅から車で30分圏内ながら里山ののどかな景色が広がります。鉄道駅はなく公共交通はバスのみ。中心部には大きな商業施設があり買い物環境は整っています。東端の山木屋地区では復興と地域コミュニティ再生が進んでいます。

川俣町

古関マナミさんの移住体験

結婚を機に移住し、2016年よりフォトグラファー。レトロな衣装で町歩きしながら撮影する「かわまたまちふぉと」運営。

川俣町

なみえまち浪江町

市中心部には、市内外からの人で賑わう道の駅や、福島水素エネルギー研究フィールド、福島国際研究教育機構など最先端施設が立地しています。主要施設を結ぶバスのほかデマンドタクシーもあり、車なしでも比較的移動しやすいのが特徴です。

浪江町

舟ヶ崎晶功さんの移住体験

人が少ない静かな環境を求めて、2020年に兵庫県から家族7人で移住。以前の経験を生かして建築会社に転職しました。

浪江町

とみおかまち富岡町

住民の帰還が進むとともにUターン・Iターン者も増加中。スーパー、ホームセンターなどが入居する商業施設が新たに開業したほか、教育・福祉面の環境整備も進みます。移住者向けの町営住宅あり。「夜ノ森の桜並木」は県内有数の桜の名所です。

富岡町

遠藤真耶さんの移住体験

2020年、地域おこし協力隊としてUターン。経験を生かして町の情報発信に携わった後、編集プロダクションを開業しました。

富岡町

ならはまち楢葉町

JR常磐線や高速道路でのアクセス良好。日常の買い物に便利な商業施設や町内外の人々が集う交流施設、温泉やバーベキューなどを楽しめるレジャー施設、スポーツ施設などの整備が進んでおり、老若男女問わず住みよい町です。

楢葉町

堺亮裕さんの移住体験

大阪府出身。2018年、大学院卒業 と同時に移住。まちづくり会社に勤務後フリーランスに。2023年には学習塾を開業しました。

楢葉町

ひろのまち広野町

浜通り南部の中核都市・いわき市に隣接し、気候は温暖です。市街地に生活に必要な施設がコンパクトにまとまって暮らしやすい環境。「Jヴィレッジスタジアム」があることでも知られるほか、2015年には県立の中高一貫校「ふたば未来学園」が開校しました。

広野町

大場美奈さんの移住体験

2019年、地域おこし協力隊員として町へ。交流スペース運営に携わった後、町内の古民家を改修したゲストハウスの開業準備中。

広野町

いいたてむら飯舘村

阿武隈高地の山間に位置する自然豊かな村。「日本で最も美しい村連合」に加盟しており、昔からスローライフ(地元の言葉で「までいな暮らし」)に憧れる人たちを惹きつけてきました。最近の移住者たちも新しい生業づくりに挑戦しています。

飯舘村

長田卓也さんの移住体験

2021年、宮城県から家族と移住。整骨院を開業しました。同時に新規就農でインゲンの生産を開始、市場出荷しています。

飯舘村

かつらおむら葛尾村

面積の8割を森林が占める、緑に囲まれた小さな村。隣の田村市から村の中心部までバスの便はありますが、村内外の移動には自家用車が必須です。小さな村だからこそお互いの顔が見える暮らしができ、移住者も徐々に増えてきています。

葛尾村

下枝浩徳さんの移住体験

葛尾村出身。震災直後に福島県内へ戻り、2012年に葛力創造舎を設立。以来、故郷の復興・地域づくりに一貫して取り組んでいます。

葛尾村

かわうちむら川内村

阿武隈高地の中ほどにある森林資源の豊かな村。企業誘致による雇用創出のほか、冷涼な気候を生かしたワインづくりなど新たな産業も生まれつつあります。保育園無償化など、特に子育て世代向けのサポートが充実しています。

川内村

志賀風夏さんの移住体験

震災後の村の動きに関心を持ち2017年にUターン。店舗スタッフや文化施設の管理人を経て、父親が遺した古民家を改修したカフェ「秋風舎」を開業。

川内村

ふたばまち双葉町

帰還開始は2022年8月。現在、JR双葉駅周辺に役場や公営住宅などの整備を進め、ここを中心とした新たなまちづくりに取り組んでいます。東日本大震災・原子力災害伝承館があり多くの人を集めるほか、新たな企業の進出も始まっています。

双葉町

小泉良空さんの移住体験

隣の大熊町出身。まちづくり会社「ふたばプロジェクト」に勤務し、地域の情報発信や震災・原発事故の伝承に取り組んでいます。

双葉町

おおくままち大熊町

町の南部、大河原地区に役場や町営住宅、学校、商業施設、温浴宿泊施設などが集中して整備されています。JR大野駅周辺にも職住近接型の産業拠点を整備中。起業家・ベンチャーを支援する「大熊インキュベーションセンター」もオープン。

大熊町

佐藤亜紀さんの移住体験

いわきで大熊町の復興支援員を務め、避難解除と同時に町内へ移住。現在は若者の起業支援のほか「人をつなぐ」活動をしています。

大熊町

Support

06ふくしま12への移住支援制度

移住者の方へ、最大200万円の補助金を支給
全国他地域の移住支援金に比べ約2倍の支給額で、
あなたのチャレンジを応援します。

※1 多くの市町村では、東京都23区の在住・在勤者を対象としていますが、福島12市町村では、福島県外に在住しているすべての人(子育て加算除く)が対象です。

※2 子育て加算は東京圏のうちの条件不利地域以外の地域が対象となります。18歳未満の世帯員を帯同して移住する場合は18歳未満の者一人につき最大100万円を加算します。

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