ふくしま12の
農業の特徴

各自治体の取組と
主要作物などをご紹介します。

南相馬市の気候

年間の平均気温が約13℃で夏は涼しく、冬でも降雪量は多くありません。夏は比較的涼しくて日照時間が少なく、冬は比較的暖かく降雪量が少ない地域です。そのため、様々な農作物を生産しやすい恵まれた環境となっています。移住後は海岸沿いを散歩したり、キャンプをしたり季節を問わず快適なアウトドアライフも楽しめます。

南相馬市

南相馬市の農産物

ブロッコリー ブロッコリー

南相馬市のブロッコリーは、福島県内1位と大きな産出額を誇っています。作物がよく育つ土壌で生産者がまごころこめて栽培されています。南相馬市のブロッコリーは鮮度保持にも強いこだわりがあり、JAに出荷されたブロッコリーは発送する前に氷詰めを行い発送をしています。

かぼちゃ かぼちゃ

南相馬市のかぼちゃは、収穫後、しっかりと風乾(乾燥処理)を行うことで夏場でも品質が安定し、出荷をしています。栽培されている品種は、九重栗(くじゅうくり)という品種で、特徴として切り口がハート型であることから、「黄色いハート」というブランド名で販売しています。

米

南相馬市の水稲は、平成22年度には5,000ヘクタールを超える規模で作付けが行われており、とても稲作が盛んな地域でしたが、東日本大震災の影響により、市内全域で作付け制限が行われました。平成30年度に水稲再開率が震災前の50%を超え、年々と作付け面積が回復しています。

田村市の気候

年間の気温較差が大きいことが特徴です。内陸性気候の特徴を持っているため、降雨・降雪量は多くはありません。寒候期でも連続した降雪期間は短く、雪に悩まされる心配はありませんが、山間部に位置することもあり冬は東北らしい寒さに覆われます。

田村市

田村市の農産物

ピーマン ピーマン

田村市のピーマンは、指定品種「みおぎ」があります。縦に面長で、皮は通常の半分ほどの薄さで、苦みが少ないのが特徴です。収穫量、作付け面積、出荷量は、福島県の中でも1位です。田村市の特徴として、高原地域の冷涼な気候になる為、気候を生かした夏秋野菜の栽培が盛んです。

トマト トマト

田村市のトマトは、収穫量、作付け面積、出荷量は、福島県の中でもトップクラスで6位になります。田村市の特徴として、標高が400mを超える高原地帯で、夏は涼しく、冬は適度な積雪でとても過ごしやすい環境です。高原地域の冷涼な気候になる為、気候を生かした夏秋野菜の栽培が盛んです。

川俣町の気候

山間部に位置していますが、降雪量はそれほど多くはありません。しかし、高原地域である山木屋地区の冬の冷え込みは厳しく、-15°Cを下回ることもありますが、その寒さを活かした「田んぼスケートリンク」が有名です。

川俣町

川俣町の農産物

トルコギキョウ トルコギキョウ

川俣町の農産物として、トルコギキョウがあります。トルコギキョウの栽培が盛んな地域として山木屋地区があります。山木屋地区は標高約500メートルに位置し、気温の寒暖差が大きいですが、その寒暖差が花をより丈夫にし、より発色の良い花を栽培することができます。

アンスリウム アンスリウム

川俣町のアンスリウムは、復興の花とされています。花の特徴としては、色が定番の真っ赤な色から淡い白色など様々な色があり、切り花の主役になれる花です。栽培に関しては、1株で約7年程度、1年間に6~8本収穫できるなどのメリットが数多くある植物です。

浪江町の気候

年間平均気温は約13℃と暖かい気候が特徴。夏は涼しく、冬は雪が降ることがほとんどないため、一年を通して過ごしやすい気候です。

浪江町

浪江町の農産物

トルコギキョウ トルコギキョウ

浪江町ではトルコギキョウの栽培が盛んになってきています。新規就農者の研修受入などの就農支援制度も整っています。栽培に関しては、1株で約7年程度、1年間に6~8本収穫できるなどのメリットが数多くある植物です。

エゴマ エゴマ

エゴマはシソ科の一年草で、見た目は青じそによく似ていますが、青じそよりも葉が硬めで、形も丸みを帯びているのが特徴です。浪江町のエゴマ栽培は、福島県内最大の作付面積を誇り、エゴマジャム、エゴマ油などに加工して販売もしています。

富岡町の気候

年間の平均気温が12.8℃と四季を通じて過ごしやすい気候が特徴。積雪は年に数回ほどです。

富岡町

富岡町の農産物

米

富岡町の水稲は、震災から7年後に、安全性が確認されて通常栽培が行えるようになりました。富岡町産の「天のつぶ」は、食べ応えのあるしっかりとした食感で、粘り気が少なくさっぱりとした味わいです。今では、「天のつぶ」を100%使用した純米吟醸酒。「天の希」を販売しています。

玉ねぎ 玉ねぎ

富岡町の玉ねぎの作付け面積は、年々増えており、20年度は6.2ヘクタール、21年度は10.4ヘクタールになっています。また、富岡町の環境が玉ねぎ栽培にとても適しており、今後玉ねぎを使った六次化も進んでいきます。

楢葉町の気候

寒暖の差が少なく穏やかな天候が特徴です。年に1~3回程度雪が降ることがありますが、多く積もることはほとんどありません。1年を通して過ごしやすい気候です。

楢葉町

楢葉町の農産物

米

楢葉町の水稲は、震災後は農業の担い手が減少しており、農地の集積と基盤整備による省力化を進め、効率的な農業経営をサポートしています。今後は、ロボット技術やICT(情報通信技術)を活用し、省力化・効率化や高品質・高付加価値化等の実現に向けたスマート農業の導入の取り組みも進めています。

さつまいも さつまいも

楢葉町のさつまいもは、震災後の収益性の高い新しい作物として、栽培をしてきました。現在は、収穫量1,500トンを目指しており、楢葉町全体で盛り上げている作物になります。

広野町の気候

冬の平均気温が10度を超える温暖な気候で、町内ではみかんやバナナの栽培が行われています。雪が積もることはほとんどありません。山は五社山、北迫川・浅見川・折木川の3つの川と、二ツ沼・西の沢池の沼地などがあり、温暖で寒暖の差が少ない気候でとても過ごしやすいです。

広野町

広野町の農産物

バナナ バナナ

震災以降休止中だった施設の園芸ハウスを利用して、亜熱帯に近い環境を再現し、バナナを栽培。その名も「朝陽に輝く水平線がとても綺麗なみかんの丘のある町のバナナ」(愛称:綺麗)

米

「ひろの米」は童謡「とんぼのめがね」が生まれた自然豊かな広野町で育てられた特別栽培米。コシヒカリ本来の旨みと粘りがしっかりしていて、炊きあがりのツヤと香りが抜群のお米です。

飯舘村の気候

福島県の北東部、阿武隈高原に位置し、豊かな自然に恵まれ四季を堪能できる美しい村です。年平均気温は約10度、年間降水量1,300ミリメートル前後で高原地帯独特の冷涼な気候にあります。

飯舘村

飯舘村の農産物

カスミソウ カスミソウ

高原地帯特有の冷涼な気候を生かしカスミソウ栽培がおこなわれていいます。結婚式用の切り花などに重宝される花で、販路が安定していることや、生産者の高齢化に対応した比較的簡単に栽培できる品種の改良が進められています。

肉牛 肉牛

飯舘村では1980年代から畜産振興に力を入れ、和牛のブランド化を進めてきました。村のシンボルであった、飯舘産牛肉の復活を目指しています。畜産農家が、愛情いっぱいに飼料米で育てた牛は、甘い香りのくちどけの良いお肉です。

葛尾村の気候

あぶくま高原のほぼ中央部に位置し、標高350m~650mと山間高冷地。夏は平均気温25度、冬は平均気温1度です。積雪も90cmほど積もる場合もあります。

葛尾村

葛尾村の農産物

エゴマ エゴマ

食べると10年長生きするという言い伝えから、エゴマは「じゅうねん」と呼ばれ、手植え、手刈りで実を傷つけないよう丁寧に生産されています。

羊肉 羊肉

葛尾村で生育されている羊肉は、健康管理や餌にこだわった飼育方法で、とろける脂と柔らかい赤身が特徴です。都内の大手ジンギスカン専門店やミシュランガイドの三ツ星レストランでも使用されています。

そば そば

福島県のそばのオリジナル品種「会津のかおり」は、味や香りに優れ、伸ばし時の割れが少ないなど製麺しやすく、粒ぞろい・粒張りが良いのが特徴です。

川内村の気候

福島県双葉郡の中西部に位置し、雄大な阿武隈高地の山々が連なっています。夏は平均気温25度ですが、冬は場所により、気温は-10度近くまで下がることもあります。降雪量はそれほど多くはありません。1日の気温較差が大きいことも特徴です。

川内村

川内村の農産物

ワイン ワイン

阿武隈高地の山々を望む標高約700メートルの斜面に、2016年からブドウの苗木の植え付けが始まり、今ではシャルドネやメルローなど1万本以上が育っています。ワイン醸造所も2021年にオープン。

酒米 酒米

あぶくま山系の雄大な自然に囲まれた川内村の環境を活かし、福島県が長い歳月をかけて開発した酒造好適米「夢の香」を栽培しています。

双葉町の気候

福島県浜通り中央部に位置し、海と山に抱かれた自然豊かな街であり、比較的温暖な気候に恵まれています。夏の平均気温は25度で過ごしやすい環境になります。冬場は平均気温3度です、積雪量も少ない地域になります。

双葉町

双葉町の農産物

米

特定復興再生拠点区域(復興拠点)では、営農再開に向けて米の安全性を確認する試験栽培が行われています。

ブロッコリー ブロッコリー

復興拠点の野菜については、2022年4月より安全性が確認され、摂取・出荷制限が解除され、ブロッコリーなどが収穫されています。

大熊町の気候

浜通り地方、双葉郡の中央部に位置し夏は平均気温25度、冬は平均気温3度になります。年間降水量は、1,200ミリ前後で積雪量も少ない地域です。

大熊町

大熊町の農産物

イチゴ イチゴ

大熊町の新たな特産品としてイチゴ生産が2019年4月より開始。約4.8haの広大な敷地面積に太陽光利用型高設養液栽培施設では、冬春に収穫する「一季成りイチゴ」と夏秋に収穫する「四季成りイチゴ」が栽培されています。

米

試験栽培により米が作付けされていますが、2023年からは食用を目指した実証栽培を開始予定。3年後の2025年に本格的な営農の再開が目標。

研修制度から
農家までの流れの一例

  1. 研修申し込み

    ふくしま12市町村で新規就農または雇用就農を目指す方は、まずは、研修先をさがしましょう!

  2. 体験研修

    2つ以上の受入農家で
    5日間ずつ体験研修を
    受ける。

  3. 受入農家を決める

    体験研修を受けた上で、
    1年間お世話になる
    受入農家を決定。

  4. 面接・研修

    希望する受入農家、協議会、役場農業委員会、事務局など研修中や営農を開始してからお世話になる方への紹介も兼ねて面接。

  5. 農業開始

    研修修了後1年以内に

    独立自営or雇用就農
  6. 上記の流れは一例になります。詳細については各市町村にお問合わせください。