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【移住体験ツアーレポートin葛尾村&浪江町】ふくしまの笑顔とあなたの未来を重ねる旅

2023年1月13日
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2022年11月19日(土)から20日(日)にかけて、葛尾村と浪江町を巡る移住体験ツアー「ふくしまの笑顔とあなたの未来を重ねる旅 in葛尾村&浪江町」が開催されました。

この記事では、2日間のツアーの様子をご紹介しながら、地域創生への挑戦を続ける葛尾村と浪江町の魅力をお伝えします。

葛尾村・浪江町ってどんな地域?

浜通り(太平洋沿岸地域)の内陸部に位置する葛尾村は、総面積の約8割を阿武隈高地の森林が占める、緑豊かな山村です。標高約450mという、夏季冷涼な気候を活かした農林畜産業が盛ん。原発事故で一時は全村避難を経験しましたが、2016年に一部地域の避難指示が解除されて以降、復興と新しい村づくりが進み、近年では若年層の移住者も増えつつあります。

浪江町は、東は太平洋、西は阿武隈高地に囲まれ、温暖で過ごしやすい気候が特徴です。元々は漁業・農業が中心で商業も盛んな町でしたが、近年は「福島イノベーション・コースト構想」のもと、「福島ロボットテストフィールド浪江滑走路」や「福島水素エネルギー研究フィールド」が設置されるなど産業構造の転換が進んでおり、今後、さらなる発展が期待されています。

※ 福島イノベーション・コースト構想:2011年に発生した東日本大震災および原子力災害によって失われた浜通り地域等の産業を回復するために、新たな産業基盤の構築を目指す国家プロジェクトのこと。

■葛尾村
https://mirai-work.life/city/katsurao/

浪江町
https://mirai-work.life/city/namie/

1 日目

12:30 葛尾村復興交流館「あぜりあ」

「あぜりあ」という施設名は、葛尾村の村花であるツツジ(英語名:Azalea)から

最初に訪問したのは「葛尾村復興交流館『あぜりあ』」

震災と原発事故による全村避難からの復興のシンボルとして、2018年に葛尾村の中心部に建てられた地域内外の交流施設で、3種類の交流スペースと情報発信スペースのほか、農産物などの放射能検査を無料で実施できる放射能検査室などが設けられています。

地元で愛される「石井食堂」のお弁当を昼食に囲む

ここでは、葛尾村復興推進室復興推進係の藤井泰樹さんによる移住支援制度の紹介と、葛尾村移住・定住支援センター「こんにちわかつらお」で地域プロジェクトマネージャーを務める、山口和希さんと成田朱実さんによる移住体験談の紹介がありました。

移住支援制度を紹介する藤井さん

葛尾村では、アーティストやセカンドライフ世代の方も活用できる「葛尾村復興移住支援金」(支援額最大170万円)や、村の空き地・空き家バンクに登録されている空き家を購入、賃貸する際に利用できる「葛尾村移住促進空き家活用補助金」(最大250万円)など、独自の支援制度を設けて移住前後の暮らしをサポートしています。

また「葛尾村移住生活体験住宅(お試し住宅)」の紹介があり、移住希望者は6LDKの一軒家を、3日以上10日以内の間で1日1,000円から利用できるとのこと。利用開始の3週間前までに申請書類を提出するなど事前手続きが必要になるため、利用希望者は一度「こんにちはかつらお」に問い合わせてほしいという案内がありました。

左から、山口さんと成田さん

山口さんと成田さんは、お2人とも2022年の春に、関東から葛尾村にやってきた移住者です。

山口さんからは「葛尾村は、居住人口約460人の小規模な村だからこそ、若い移住者でも地域プレーヤーとして活躍できます。近所の人が気軽に家に招いてくださるなど、住民同士の心の距離が近い村なので、そうした魅力で村のファンになってくれる人を増やしていきたいです」という話がありました。

また、成田さんは「村の至るところに小川が流れていて、そのせせらぎが聞こえてきたり、四季折々の味覚や景色を楽しんだり、葛尾村には自然を身近に感じられる暮らしがあり、移住してから心も体も元気になりました。アウトドアレジャーも一年中楽しめますよ」と語り、移住後の暮らしの充実度が伺えました。

■葛尾村復興交流館「あぜりあ」
https://katsurao-azalea.jp/

■葛尾村移住定住ポータルサイト「こんにちはかつらお」
https://konnichiwa-katsurao.jp/

■葛尾村の移住支援補助金
https://konnichiwa-katsurao.jp/mataashita/living10/

14:15 金泉ニット株式会社

最新モデルの織機がニットを編み上げる様子に、参加者も興味津々

続いて向かったのは、愛知県岡崎市に本社を構える縫製加工会社「金泉ニット株式会社」の福島工場。復興支援事業への取り組みの一環で、2018年に葛尾村に生産工場を新設しました。

主力製品は、新技術「ホールガーメント」を用いて作るニットウェア。通常のニット製品は、各パーツを縫い合わせて作られるのに対し、金泉ニットは専用機械を用いて1本の編み糸から1着のニット服を立体的に編み上げるため縫い目が生じず、着圧感の少ない、包み込まれるような着心地に仕上がるのが特徴です。

村の自然資源の豊かさを語る、加藤さん

工場長を務める加藤克則さんは、良質なニットづくりには糸の矯正に使用する水の硬度がとても重要だとし、「一般的な軟水の硬度は50ほどですが、葛尾村の軟水は硬度26と柔らかく、我々の製品ととても相性がよいです。仕上がった製品の品質が大きく違ってくるんですよ」と語りました。

今後も葛尾村の工場での製造量を増やしていく方針で、現在、製造職と事務職の求人を募集しているそうです(※取材時)。加藤さんからは「ホールガーメントの技術をマスターするには3年ほどかかりますが、未経験者でも挑戦できます」というメッセージも。

工場見学では、職人さんたちが製品づくりと向き合う姿も見ることができ、ものづくりにかける熱い想いを肌で感じました。

■金泉ニット株式会社
https://www.kinsenknit.com/

■金泉ニット株式会社の求人情報
https://kinsenknit.jbplt.jp/

15:10 かつらお胡蝶蘭合同会社

次に訪れたのは、葛尾村の新たな特産品である胡蝶蘭(こちょうらん)を栽培する「かつらお胡蝶蘭合同会社」です。

ハウスの中には、優麗な花を咲かせた胡蝶蘭がズラリと並び、参加者からは感嘆の声が上がりました。

施設を案内してくださった、丸山さん

ここでは、管理責任者の丸山剛史さんにお話を伺いました。

「ここは、元々はタバコ乾燥工場でしたが、原発事故以降、農作物の栽培が制限されたため、年間を通して安定栽培できる胡蝶蘭の生産に踏み切りました。葛尾村は標高が高く、夏でも冷涼な気候が胡蝶蘭の生育にとても適しています。ここの胡蝶蘭は『復興大臣賞』を受賞するなど、高い評価を得ているんですよ」

今後は自社販売に力を入れて経営の安定化を図っていく考えで、新規採用も行っていくそうです。

■かつらお胡蝶蘭合同会社
https://hopewhite.jp/

15:40 一般社団法人 葛力創造舎(かつりょくそうぞうしゃ)

地域産業の可能性を実感した一行は、過疎地域における持続可能なコミュニティづくり活動を行う「葛力創造舎」へ。

ここでは、アーティストをターゲットにした移住定住促進事業である「Katsurao Collective(カツラオ・コレクティブ)」というプロジェクトの統括・ディレクターを務める森健太郎さんと、コーディネーターの大山里奈さんにお話を伺いました。

統括・ディレクターの森さん

Katsurao Collectiveの一つの軸となっているのが、2022年5月から開始した「Katsurao AIR」です。

※ AIR:Artist in Residence( アーティストインレジデンス)の略で、アーティストが一定期間土地に滞在し、異なる文化環境で作品制作やリサーチ活動を行うこと。またはアーティストの滞在制作を支援する事業のこと。

森さん「Katsurao AIRは、新しい視点で村の魅力を再発掘していきたいという思いからスタートした事業です。村外からアーティストやクリエイターを呼び、それぞれが発掘した村の魅力を発信し、それを見たアーティストが村を訪れ、またここで活動する。それを繰り返しながら交流・移住定住人口を増やし、地域活性化につなげていきたいと思っています」

そして、もうひとつの軸となる取り組みが、大山さんが展開する「かつらお企画室」です。

コーディネーターの大山さん

大山さん「金泉ニットで働いていた時に、工場の奥に放置されていた残糸を活用できないかと考えたことが、葛尾村の活かし方を考える『かつらお企画室』の立ち上げのきっかけになりました。この土地ならではの素材を使って、アーティストさん一人一人の視点や技術を活かしたワークショップを行うことで、アートで人と人がつながるきっかけを作っていきたいです」

金泉ニットの残糸を使って作られた作品

お話を聞きながら「かつらお企画室」のワークショップで作られた作品を拝見。個性豊かな作品一点一点に、アーティスト一人一人の想いと村の可能性がギュッと詰まっていることが感じられました。

■一般社団法人 葛力創造舎
https://katsuryoku-s.com/

葛尾村をあとにした一行は、浪江町へと向かいます。

道中、まちの復興シンボルとして2020年に誕生した「道の駅なみえ」に立ち寄りました。施設内には、フードコートやマルシェ、交流スペースなどが設置されているほか、浪江町が誇る伝統工芸品「大堀相馬焼」の陶芸体験や「地酒 磐城壽(いわきことぶき)」の酒蔵見学もでき、まちの魅力を余すことなく体感できます。

参加者には、ご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」で金賞を獲得した「なみえ焼きそば」の袋麵がお土産として大人気でした。

17:30 福島いこいの村なみえ

道の駅で買い物を楽しんだ後は、本日の宿泊先である「福島いこいの村なみえ」へ。

「いこいの村なみえ」は、客室のほか、大浴場やお食事処、多目的ルーム、バーベキュー場など充実した設備を有し、観光客はもちろん、地元の方も利用する交流宿泊施設です。

宿泊したお部屋はなんと、キッチン完備のコテージタイプ!ダイニングルームとベッドルームが分かれており、移住後の生活をイメージしながら、暮らすように滞在することができます。実際に「いこいの村なみえ」はお試し住宅としても利活用されており、移住希望者は、定額2万円で1回あたり30日まで利用できるそうです。

移住支援制度を説明する板倉さん

ここでは移住者交流会が開かれ、浪江町企画財政課定住促進係の板倉芳樹さんによる地域情報や移住支援制度の紹介と、浪江町の地域おこし協力隊として活躍されている石山佳那さんによる移住体験談の紹介がありました。

板倉さんは「これまでの町の施策は避難した町民に対する帰還支援が中心でしたが、例えば、昨年度まで最大1万円だった『浪江町移住者向け住宅支援事業』の家賃補助上限額を、今年度から4万円に増やすなど、移住者支援にも力を入れ始めています」と話しました。

※浪江町が指定する不動産会社以外と賃貸契約を結んだ場合は対象外になりますので、ご検討の際はご注意ください。

移住体験談を紹介する石山さん

福島県須賀川市出身で、東京、静岡、オーストラリアで暮らした経験を持つ石山さんは、「一般社団法人まちづくりなみえ」で被災地視察やフィールドワークのガイドとして活動中。移住後の暮らしについて「豊かな自然に囲まれて、食べ物もおいしく、人と人とのつながりや余暇の過ごし方がとても充実しています。大変なことは、まだお店や病院が少ないことや、家賃や光熱費などの生活コストが意外とかかることですね」と、包み隠さず話してくださいました。

さまざまな種類の鮮魚がそろう、浪江の夕食

夕食交流会には「浪江町移住・定住相談窓口」で移住・定住相談員を務める渡邉友二さんも参加。風土が育んだ食と地酒に舌鼓を打ちながら、和やかなひとときを過ごしました。

■福島いこいの村なみえ
https://www.ikoi-namie.com/

■浪江町の移住支援制度
https://iju.mdnamie.jp/support/#iju

9:10 大平山霊園

震災で亡くなった方々の名前が刻まれた「浪江町東日本大震災慰霊碑」前

2日目は石山さんの案内で、浪江町内を見学。

この日、最初に訪れたのは大平山霊園のコミュニティ広場です。大平山は、請戸海岸から2㎞程離れた場所にある丘陵ですが、地震発生直後には最大高さ15.5mの津波がふもとまで押し寄せました。

石山さん「ここは、発災直後に『請戸(うけど)小学校』に通う児童や教職員が津波から避難してきた場所です。当時はまだ今のように整備されておらず、子どもたちも草木が茂る山道を登ってここまでたどり着き、奇跡的に全員助かりました。この場所から見える景色は、決して忘れることのできない、浪江町のもうひとつの姿です」

眼下に広がる草原には、震災前は住宅が立ち並んでいたとのことで、石山さんが見せてくださる当時の写真と目の前の光景とを見比べ、自然災害の恐ろしさを感じます。

山の麓から中腹までの高低差が避難者の生死を分けたこと、日頃から行っていた防災訓練で避難経路を確認していたことが幸いしたというお話を伺い、日々の防災に対する取り組みの大切さを改めて痛感しました。

9:40 震災遺構 浪江町立請戸小学校

校舎内部。被災当時の爪痕が残る教室の様子

続いて、福島県内初の震災遺構として一般公開されている「浪江町立請戸小学校」へと向かいます。

石山さん「請戸小学校は、海から約300mの距離にありますが、大津波による被害を受け、2階校舎の床上まで浸水しました。児童・教職員は全員無事でしたが、1階部分は津波によってほとんど流されてしまいました」

行方不明者の捜索隊関係者などからの応援メッセージが記された黒板

石山さん「除染・復興作業が終わり、浪江に再び人々が戻れるようになるまでには、およそ6年の歳月を要しました。請戸小学校は地震・津波と原発事故による複合災害を伝える震災遺構として、自然災害の爪痕をそのまま後世に伝えていきます」

10:40 有限会社 柴栄水産

いけすには、請戸漁港で水揚げされたヒラメやカニがところ狭しと並ぶ

浪江町を知る上で欠かせないのが、未曾有の震災からの復興を遂げてきた強さのある町だということです。

請戸漁港のすぐそばで操業する、創業1897年(明治30年)の老舗「柴栄水産」も、震災後、約9年の休業期間を経て事業再開した企業のひとつ。

ここでは、会長の柴孝一さんと、代表取締役の柴強さんにお話を伺いました。

「津波被害を受けて工場や事務所はすべて流され、避難指示により休業を余儀なくされました。でも、請戸での再建が諦めきれず、避難指示の解除を待ちながら段階的に準備を進め、請戸漁港の初セリに合わせ、2020年4月7日に事業を再開しました」

左から、柴強さん、柴孝一さん。ワタリガニを丸ごと使ったみそ汁を振る舞ってくださいました

「被災前の請戸漁港では94隻の漁船が操業していましたが、今は29隻ほどの漁船が活躍しています。再開1年目の漁獲量は、被災以前と比べて5分の1ほどにまで落ち込みましたが、今では3分の1ほどにまで回復してきています。弊社の取扱量もますます増やしていきたいです」と、今後の展望を話してくださいました。

■有限会社 柴栄水産
http://www.shibaei.co.jp/

11:40 やすらぎの宿 双葉の杜

お昼時を迎えた一行は、浪江町の中心部にある宿泊施設「やすらぎの宿 双葉の杜」へと移動。広々とした会議室で、今回のツアーを主催した「ふくしま12市町村移住支援センター」の西嶋利安さん・福原佳代子さん、「一般社団法人まちづくりなみえ」で移住相談窓口を担う渡邉友二さん、石山佳那さんを囲む、昼食交流会が開催されました。 

参加者からの質問に応える渡邉さん

2日目ともなると、みなすっかり打ち解けた様子。参加者からの質問に、ツアーを受け入れる現地スタッフの皆さんが自身の移住体験談やこれまでに受けた相談内容等を交えながら応えていました。

浪江町の人気店「割烹貴久」の、ボリューム満点のお弁当を堪能しながら交流は続き、同会場で午後の部へと移ります。

13:00 株式会社バイオマスレジンホールディングス

午後の部は、お米と最新テクノロジーを掛け合わせ、環境問題やエネルギー自給問題に取り組む「株式会社バイオマスレジンホールディングス」の中谷内美昭さんによるお話から。

中谷内さん「近年、世界の農産物市場は大きく変化し、日本は資源確保に苦心しています。弊社は、食用に適さない古米や廃棄米を原料としたプラスチック素材の生成に取り組み、20年に及ぶ研究を経て、お米を主原料とするバイオプラスチック『ライスレジン』を開発しました」

参加者に配られた、ライスレジン製のレジ袋とSDGsバッジ

浪江町には、かつて1250ヘクタールもの水田が広がっていましたが、震災後に営農を再開したのは90ヘクタールほど。

「弊社が設立した『農地所有適格法人 ちーの』では、福島県浜通りにおける農業支援や地域活性化を目的に、400ヘクタールの農地復活を目指して活動しています。今後『ちーの』では、農業+好きな仕事のWワークで生計を立てる『半農半X』を推奨し、働きやすい環境づくりにも力を尽くしていきます」

テクノロジーを駆使した農産物の効率生産や、新たな産業構想に関する話に参加者も触発されたようで、さまざまな質問が飛び交っていました。

株式会社バイオマスレジンホールディングス
https://www.biomass-resin.com/

14:10 株式会社ウッドコア

その後一行は、中大規模木造建築向けの大断面構造用集成材を造る、木材・木製品製造会社「株式会社ウッドコア」へ。生産管理部長の阿部孝紀さんの案内のもと、国内最大規模の原木一貫生産型集成材工場を見学しました。

阿部さん「ウッドコアでは、原木をラミナと呼ばれる製材板へと加工し、そのラミナを積層接着してできる大断面構造用集成材を作っています。この製品は『JAS規格』に適合しており、強度・耐火・耐震の厳格な試験もクリアしています。道の駅なみえや、福島駅西口の大庇(おおひさし)には、ここで加工した集成材が使われているんですよ」

広々とした工場の圧倒的なスケール感が、ウッドコアが担う事業の規模を物語ります。

工場を案内してくださった、阿部さん

現在、ウッドコアが製造する集成材の需要は高まり続けているのだそう。阿部さんの「さまざまな職種を随時募集しております」との言葉に、参加者の方からは詳しい業務内容や応募条件に関する質問がたくさん出ていました。

■株式会社ウッドコア/求人情報
https://woodcore.jbplt.jp/

15:00 イオン浪江店

企業訪問を終えた一行は、浪江町内をバスでひとまわりし「イオン浪江店」へ。イオン浪江店は、町内唯一のスーパーで、月~土曜日は6:00~20:00、日曜・祝日は9:00~20:00の時間で営業しています。

移住後の暮らしを想像しながら買い物を楽しんでいると「ここに来れば、暮らしに必要なものは一通りそろう!」という実感を得ることができ、都市部から移住することへの不安が和らいでいくのを感じました。

16:00 なみいえ

参加者を乗せたバスは、JR常磐線「浪江駅」前に到着。参加者は、駅前ロータリーに面した交流スペース「なみいえ」を訪問します。

ここでは、同施設を管理・運営している「UR都市機構」の菅原敏文さんから、浪江駅前の再開発事業についてのお話を伺いました。

再開発後の浪江駅周辺の完成イメージを説明する菅原さん

菅原さん「駅前再開発にあたり、浪江町・隈研吾建築都市設計事務所・伊藤順二事務所の3者で協定を結び、木材を多用し、周辺環境と調和するエリアづくりを目指しています」

建物の内外装に用いられる木材は、先ほど訪れた「ウッドコア」で加工される集成材を使用する予定なのだそう。地域の特色を活かした新しいまちの完成イメージに、心が躍ります。

16:30 浪江町移住・定住相談窓口(一般社団法人 まちづくりなみえ)

盛りだくさんのツアーもいよいよ最後の目的地、浪江駅前に事務所を構える「一般社団法人まちづくりなみえ」へ。

こちらでは、昨晩の交流会からご同行いただいている渡邉さんに、浪江町の移住支援制度について詳しくご説明いただきました。

渡邉さん「浪江町では『浪江町移住者向け住宅支援事業』の他にも、移住に向けた下見などでの町内宿泊施設での宿泊費を1泊あたり2,500円(上限5泊)助成する『移住検討者町内滞在支援補助金』、移住後に結婚されたご夫婦にお祝い金として最大50万円と記念品をお贈りする『浪江町定住促進結婚支援金』など、さまざまな支援制度を設け、移住前後の暮らしをサポートしています」

浪江町移住・定住相談窓口では、住まいや仕事の紹介の他にも、これら支援制度の申請サポートも行っているそうです。最大200万円が支給される「福島12市町村移住支援金」についても相談できるので、移住を検討されている方は、ぜひ一度、問い合わせてみてはいかがでしょうか。

■浪江町移住ポータルサイト「浪江町移住ガイド」
HP:https://iju.mdnamie.jp/ 
メールフォーム:https://iju.mdnamie.jp/contact/

アーに参加して

参加者からは、「地域の方々がとても温かく迎えてくれた」「親身になって相談に乗ってくれた」という喜びの声が聞かれ、住民一人一人の優しさと、その奥に秘める地域再生への熱い思いに胸を打たれた様子でした。「またすぐにでも来たい!」という参加者の声が、葛尾村と浪江町の未来を明るく照らしていると感じました。

「ふくしま12市町村移住支援センター」では、今後も毎月移住体験ツアーを開催していきます。ぜひご自身で、未来への歩みと挑戦を続ける福島12市町村の“今”をご体感ください。

■今年度開催予定の移住体験ツアーはこちら!

▼ふくしまの笑顔とあなたの未来を重ねる旅(福島12市町村 北部エリア)
 双葉町・南相馬市 2023年1月28日(土)~29日(日)
 詳細:https://mirai-work.life/topics/3649/

▼ふくしま12市町村の歩みと挑戦(福島12市町村 南部エリア)
 大熊町・富岡町・楢葉町  2023年2月18日(土)~19日(日)
 ※旅前オンラインセミナーを2023年1月24日(火) 19:00~20:00に開催予定
 詳細・お申込み:https://mirai-work.life/lp/tour2022/

  取材・文・撮影:渡辺 慎一郎