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【移住セミナーレポート】『はじめよう、私とふくしまの小さな物語。』~第1回 アフターイベント/交流会~

2023年12月13日

    ふくしま12市町村移住支援センター主催の移住セミナー『はじめよう、私とふくしまの小さな物語。』は、福島県内で活躍するゲストとの交流を通し、福島12市町村で暮らすことの魅力や、チャレンジの場としての可能性を知ることができるセミナーです。

    vol.7「まちとつながり、まちをつくる生き方編」編(7/22)とvol.8「農業・食産業で地域の豊かさをつくる人たち」編(9/2)のセミナー参加者限定のアフターイベントを、2023年9月23日(土)に東京都・赤坂の東北カフェ&ダイニング「トレジオンポート」で開催しました。

    vol.8のセミナーでご登壇いただいた三廻部麻衣さんと、vol.8の特別企画として福島12市町村特製おむすびを作っていただいた笑むすび∞の山田みきさんをゲストに迎え「セミナーの振り返り及び現地レポート」「福島12市町村クイズ大会」「フリータイム・個別相談会」の3つのプログラム構成で行いました。参加いただいたセミナーの内容を振り返りながら、12市町村への移住のイメージをさらに深める機会となりました。

    また、山田さんのおむすびをはじめ、vol.8のゲストである浪江町のオオタカ農業 大高充さんのエゴマ入りソースを使用した常磐ものカルパッチョや楢葉町の瀧澤芽衣さんが所属する福島しろはとファームのさつまいも「シルクスイート」を使った揚げ物、葛尾村のHANERU葛尾 松延紀至さんのバナメイエビを使った天むすなどが登場し、「味覚」でも福島12市町村を感じていただくことができました。

    前菜盛り合わせ
    常磐もの カルパッチョ~エゴマ入りソース~
    福島12市町村の食材を使ったおむすび3種

    セミナーの振り返り及び現地レポート

    〜セミナー振り返り〜
    最初に、山田さんから振り返りをいただきました。山田さんはおむすびを作成するにあたり、それぞれの生産者さんのもとに出向き、食材をどのようにおむすびに取り入れるか考えたそうです。

    HANERU葛尾の松延紀至さんが養殖するバナメイエビの養殖施設を訪ねたことに触れ、「実際に現場を見ることで、命をいただいているという感覚が強くなりました。エビの身はもちろん、殻まで余すことなく使いたいと考えて、殻を粉状にしておにぎりに混ぜ込むアイディアが浮かびました。」とおむすびに込めた想いを語っていただきました。

    〜福島12市町村からの現地レポート〜
    9月2日(土)の「農業・食産業で地域の豊かさをつくる人たち」編に登壇したHANERU葛尾の松延紀至さん・福島しろはとファームの瀧澤芽衣さんの活動拠点とトレジオンポートをオンラインで繋ぎ、現地レポートをお届けしました。

    <松延さんの現地レポート>
    松延さんは、実際にエビの養殖を行っている施設の様子を中継。森の中の広大な土地に、いくつものビニールハウスが立ち並ぶ光景が映し出され、「これからまだまだビニールハウスが増える予定です。」という松延さんの力強い言葉に、参加者からは感嘆の声が上がりました。

    また、中継中には笑むすび∞の山田みきさんが作られた、松延さんのバナメイエビを使用した天むすが提供されました。参加者からは、「現地の様子を見ながら食べると、より美味しく感じます。」という感想もいただきました。

    <瀧澤さんの現地レポート>
    瀧澤さんの現地レポートはさつまいも畑からのスタート。残念ながら、さつまいもの収穫時期は過ぎていましたが、「この畑では、通常廃棄されるような小さなさつまいもも収穫し、すべて加工しています。」と説明をいただきました。実際にさつまいもを加工している楢葉町特産品開発センターの様子も映し出され、加工された干し芋・芋けんぴなどが楢葉町の「道の駅ならは」で販売されていることをご紹介いただきました。

    瀧澤さんから、「今、中継している地域一帯は、一度津波により全て流されてしまった場所です。でも、着々と復興が進んでいます。だからこそ、今の現地の状態を見に来て欲しいです。」と参加者にメッセージが伝えられました。

    vol.8の登壇者が実際に活動する場所からの中継を目にすることにより、セミナー会場で聞いた話の解像度が上がり、参加者の方々の福島12市町村への理解が深まっていました。

    福島12市町村クイズ大会
    続いて行われた「福島12市町村クイズ大会」では、vol.7・vol.8のセミナーを振り返る内容のクイズが出題されました。クイズはチーム対抗戦で行われ、参加者同士の会話も盛り上がりました。

    現地レポートを担当してくださった瀧澤さんがお勤めの白ハトグループに関するものでは、

    Q.白ハトグループで作られたさつまいもの六次化商品のうち、実際に商品化されているものはどれ? 
      A.くら寿司 大学芋スティック
      B.ブランチュール スイートポテト味 
      C.スターバックス スイートポテトゴールドフラペチーノ 
      D.プリッツ おさつ味

    というクイズも出題されました。

    正解は、「全部です!」と発表されると、参加者からは「すごい!実際に自分が普段から食べているものがありました!」など、驚きの声があがりました。クイズを通して、改めて福島12市町村の農業や食への関心が広がっていました。

    また、最終クイズとして「あなたと福島12市町村との物語をはじめるために、これから取ってみたいアクションはなんですか?」と出題。「移住体験ツアーに参加する」「12市町村の求人を調べてみる」などアクションが明確になり、次の一歩につながる時間となりました。

    参加者交流フリータイム・個別相談会
    参加者交流フリータイムでは①「農業・食産業」グループ、②「起業・フリーランス・まちづくり」グループ、③「地域と関わるはじめの一歩」グループの3つにわかれ、交流が行われました。

    ①「農業・食産業」グループでは、食に関するイベントを数多く企画してきた三廻部さんと参加者との間で、食のもつ可能性について議論が白熱。同じテーマへ関心のある参加者同士が集まることで、1人では考え付かない新たなアイディアが生まれていました。

    ②「起業・フリーランス・まちづくり」グループでは、Iターン移住して福島県で起業した、本セミナーを運営するエフライフ 小笠原隼人さんに起業当時の思いや地域での人脈のつくり方などの質問が寄せられました。実際に福島県で会社を経営する先輩移住者の話を聞くことにより、自身の目指す働き方をより具体的に考えるきっかけとなっていました。

    ③「地域と関わるはじめの一歩」グループでは、「vol.8のイベントに参加したことで福島の現在の状況を知った。少しずつ福島に関わっていきたいと思っているが、何からはじめたらいいのか…」という質問がありました。グループに参加していた山田さんは、「まずは現地に行ってみることからはじめてほしい。現地だからわかることや会える人がたくさんいる。」とアドバイス。また、「昨年体験ツアーに参加し、福島のイメージが変わった。行ってみることで自分のできることが見つかるかも。」と同じ参加者同士の立場での体験談も共有されていました。

    さらに、移住に向けての具体的な質問を移住相談担当スタッフに個別相談できるブースも設置され、担当スタッフが移住場所の検討や住居の情報などの質問にお答えしました。

    料理を楽しみながらの会話やクイズを通して、参加者やゲストの交流が深まった後に始まった参加者交流フリータイムと個別相談会。参加者が打ち解けた雰囲気の中で、話しをすることができ、移住への疑問や不安を解消する時間になりました。

    最後に参加者からイベントの感想をお聞きしましたところ、「福島が移住検討先の1つになりました」「参加者の方と交流を深められて良かった。ここで終わりにせず、この関係を次に繋げていきたいです」などの嬉しい言葉をいただくことができました。

    第2回アフターイベントは、vol.12移住セミナーの後に開催予定でおりますので、ぜひご期待ください!
    未来ワークふくしま移住セミナーに関する最新情報は特設サイトよりご覧いただけます。皆さまのご参加を心よりお待ちしております!

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