【最大400万円支援】起業への手厚いサポート環境とチャンスの多さが魅力!福島12市町村に移住者が急増する理由とは!?
近年、多くの移住者や起業家が急増している地域が東北にあることをご存知でしょうか?その地域は福島県の浜通り等に位置する福島12市町村(南相馬市、田村市、川俣町、浪江町、富岡町、楢葉町、広野町、飯舘村、葛尾村、川内村、双葉町、大熊町)エリアです。東日本大震災から10年以上経った今、復興工事等は着実に進んでおり、2020年度は約200名、2021年度は約400名、2022年度は約600名と移住者が急増しています。また、福島県全体でみても2022年度1万7267件と全国3位の移住相談件数があり、今福島が注目されつつあります。今回、そんな福島12市町村に移住する魅力についてふくしま12市町村移住支援センターの担当者に話を聞きました。
震災復興と大規模工業団地開発によるビジネス環境が魅力
編集部:本日はよろしくお願いします。福島県は東日本大震災の被災地復興のイメージが大きいですが、起業を目的に来られる方が近年では増えているとお聞きします。どのようなところに魅力を感じて来られる方が多いのでしょうか?
小地沢さん:急速な人口増加に伴い拡大傾向にあるビジネス市場に魅力を感じて、移住起業される方が福島12市町村で増えています。以前は住む人がいない状況だった浪江町や富岡町も約5年前から住民帰還が始まり、今では居住人口は数千人規模まで増えています。震災復興に伴い道路整備が行われ、さらには大手企業の大規模工業団地の開発が進んだことで各地域に人が集まり始めています。住民は増えているものの、飲食店や生活に関わるサービスは不足しているため、ビジネスを始めやすい地域になっているのだと思います。
編集部:挑戦しがいがありますね。どのような方が来られるのでしょうか?
小地沢さん:若い人から高齢者まで幅広い方が移住されてますよ。最近では和歌山県の学生がキウイ農家を始めたり、東京に住んでいた60歳の方がお弁当屋を開業したり、フランス人の方が農業に携わったりしています。
編集部:いろいろな経歴の方が来られているのですね。どんな活躍をされているのですか?
小地沢さん:お弁当屋を開業された方の例を紹介しますと、川内村・大熊町のエリアで企業や行政などの事務所に地道に営業をされて、開始1ヶ月も経たないうちに80食販売されています。この地域に飲食のお店があまりないため、地域の方からとても喜んでいただいています。味も好評で、成果がすぐに出ているため大きなやりがいになっているようです。
編集部:すぐに成果につながるのは嬉しいですね。
小地沢さん:キッチンカーや飲食店、マッサージ店やレジャー施設など生活に関わるサービスはまだまだ不足していて需要が大きいので、何か新しいことを始めたい人達にとって魅力ある地域になっていると思います。
『自己実現』を叶えたい人が集う地域(福島12市町村)
編集部:個人起業が多いと聞きますがなぜでしょうか?
小地沢さん:法人・個人問わず起業支援が手厚いのと、0からまちをつくっていくフェーズのためチャンスが多い地域だからだと思います。震災から10年以上が経ち、復興フェーズは終盤にきています。エリアによっては一度住民がいなくなったところから始めているため、良い意味で何のしがらみもなく、やりたいことを実現しやすい場所なんです。
編集部:新しい街の歴史づくりに濃く関われるということですね。それはとてもワクワクします。
小地沢さん:この地域には年齢関係なく『自己実現』を叶えたい人たちが集まっています。今ある不便さをチャンスに変えて楽しめる人たちが多いので、何か新しいことを始めたい気持ちの強い人には魅力的な環境なんだと思います。
【最大400万円支援】福島県12市町村の手厚い起業支援金!
編集部:起業支援の詳細についてもお聞きできますでしょうか?
小地沢さん:はい、まずは支援金があります。福島県12市町村起業支援金で、12市町村に移住起業した人を対象に起業経費の4分の3以内、最大400万円補助します。移住支援金と合わせると家族移住の場合は最大200万円別途支給となるので、合計600万円となります。全国の制度と比較してほぼ2倍の支援金額です。
編集部:凄いですね。支援金額が多いのはとても助かります。
小地沢さん:起業支援金の申請に必要な事業計画書作成支援も行なっていますよ。今年度は13件の採択実績があり、昨年度と比較して3倍以上となっています。
編集部:計画書作成の支援までしていただけるのは心強いです。起業後のサポートなどもあるのでしょうか?
小地沢さん:ありますよ。例えば事業所管内の商工会等に加盟していただくと、経営面や資金面でのアドバイスを受けやすくなります。また、そこでの様々な専門家との出会いにより、商品販路拡大のチャンスに繋がって行く機会も増えていきます。
小地沢さん:支援金や起業サポートなどは各市町村でも行っていて、ふくしま12市町村移住支援センターの支援と併用することが可能です。タイミングによってはさらに充実した支援を受けることができますよ。
編集部:それはとてもありがたいですね!移住後に交流できるコミュニティなどもあるのでしょうか?
小地沢さん:各地域にあります。代表的な場所をいくつか紹介しますと、南相馬市にある「小高パイオニアヴィレッジ」や大熊町にある「大熊インキュベーションセンター」などです。小高パイオニアヴィレッジは泊まれるコワーキングスペースとして、ローカルビジネスを始める起業家達が多く集まっています。大熊インキュベーションセンターは旧大野小学校をリノベーションした施設で、地域事業者だけでなくトヨタ自動車や出光興産などの大手企業や最先端技術を取り扱うスタートアップ企業まで入居しており、地域共創の場として賑わっています。
編集部:こういった場所があるのも嬉しいですね。今後、チャンスをつかもうとする移住者が増えると思います。
チャンスが多い地域として発展する福島12市町村
編集部:今後の展開についてもお聞きできますでしょうか?
小地沢さん:大きなトピックスとしては、既にニュースにもなっていますが福島県大熊町に大阪大学さんが10年以内に常設キャンパスを設置する計画があります。大阪大学と大熊町は2021年6月に放射線研究や人材育成を目的に協定を結び、現在大阪大学の学生さんや研究者の方が大熊町を訪れて交流しています。
小地沢さん:また、会津大学や九州管内の学生さんなどは大熊インキュベーションセンターの入居企業に夏のインターンで来たりしているので、若い方が今後もっと増えてくると思います。だからこそ生活の満足度向上に繋がるサービスが必要不可欠で、今後も移住者の起業支援は継続していきます。
編集部:若い人がさらに集まって、どんどん魅力的な地域になっていきそうですね。
小地沢さん:チャンスが多い地域なので、一緒に街の景色を作っていくことにやりがいを感じていただける方や新しいことに挑戦したい方は、ぜひ一度お試しでも良いので訪れてほしいです。
編集部:たくさんの人に関わってほしいですね。本日はありがとうございました。
交通費補助、お試し住宅など移住を検討している人への支援も充実
福島12市町村では交通費等補助金、お試し住宅などの制度があります。12市町村に訪れ、移住する際に必要な現地調査・現地活動を行った場合に、その交通費と現地での宿泊費が補助されます。また、2023年7月時点で田村市、南相馬市、川俣町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、浪江町、葛尾村の9市町村でお試し住宅が用意されています。ぜひ一度、福島12市町村へ訪れてみてください。
【起業支援金】
https://mirai-work.life/startup/supports/
※今年度の募集は終了しました。
要件・スケジュール詳細
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/11050a/fuku12-kigyoushienkin.html
起業支援金の申請サポート
https://mirai-work.life/startup/support2023/
【移住支援金】
https://mirai-work.life/support/relocation/
【交通費等補助金】
https://mirai-work.life/support/transportation/
【お試し住宅】
https://mirai-work.life/magazine/1360/
【今後の移住イベント等はこちら】
https://mirai-work.life/topics/#
ふくしま12市町村移住支援センターHP
https://mirai-work.life
【お問合せ先】
ふくしま12市町村移住支援センター事務局
ijyu-shien@fipo.or.jp