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【本郷奏多✖️大沢一菜インタビュー】ドラマ「姪のメイ」撮影を通して感じた、ふくしま12の希望のメッセージ

2023年9月4日
  • ドラマ
本郷奏多✖️大沢一菜インタビュー

本郷奏多×⼤沢⼀菜がW主演を務める、福島12市町村を舞台とするドラマ「姪のメイ」が、いよいよ9月7日(木)より放送がスタート。 (毎週木曜深夜 24 時 30 分~、テレビ東京系) 

本ドラマは、姉夫婦を事故で亡くした主人公・小津(本郷奏多)が姪っ子・メイ(大沢一菜)を1ヶ月だけ引き取ることになり福島へ仮移住する、というひと夏の出来事を描いたヒューマンコメディーです。

未来ワークふくしまのSNSでも度々取り上げてきたので、ドラマを楽しみにしている方も大勢いるのでは!?

今回は、W主演を務める本郷奏多さん、大沢一菜さんのお2人にドラマの撮影を通じて感じた、福島12市町村への思いをうかがいました。

撮影ロケで初めて訪れた、福島12市町村

本郷奏多_大沢一菜インタビュー02

ーーまず今回の作品の脚本を読まれた時の思いを聞かせてください。

本郷:すごく素敵な作品になりそうだなと感じました。僕は仙台出身で、親戚も仙台で被災したので、だいぶ年月は経ちましたが、被災された方にとって、少しでも前向きなメッセージになるような作品になればいいなと。そういう意味でも頑張ろうというか、楽しみだなと思いました。

大沢:メイは両親を亡くしているのに、小津にあまり悲しい表情や気持ちを表さない子だったので、メイは前向きな子なんだろうなと感じました。

本郷:僕の演じる小津は、他人に興味があまり無く、物事を冷めた目で見ている現代的な若者ですが、メイと福島で暮らしていく中で、小津自身も変わっていきます。メイの奔放さに触れて、心も成長していく。そういうところが素敵な作品だなと、台本を読んだ時に思いました。

一緒にご飯を食べて、食べ終わったら川に魚を捕まえに行く

本郷奏多_大沢一菜インタビュー03

ーー福島12市町村の様々な場所で撮影をされたと思いますが、特に印象に残った場所は?

大沢:一番長い時間撮影をした、小津とメイが暮らすことになる福島の家(楢葉町)と、ワイン農園(富岡町)は特に印象に残っています。

本郷:小津とメイの仮住まいの家が楢葉町にあって、そこが一番印象に残っていますね。自然の中だし、近くにきれいな川があったりとか、田んぼのあぜ道がばーっと広がっていたりとかすごくいいロケーションでした。楽しかったです。

大沢:一緒に川に魚を捕りに行ったりしました!

本郷:お昼休憩は一緒にご飯を食べて、食べ終わったら家の裏の川に魚を捕まえに行っていました。僕は、本当はそういうのは好きじゃないはずなんですが…(笑)一緒にやったらめちゃくちゃ楽しくて。毎日それが楽しみで、仮住まいでの撮影の日の方が嬉しかったよね。

小津とメイは仮住まいの福島12市町村にやってきて、その土地で東日本大震災からの復興を目指し、前向きに生きてきた住民たちや、県外から志を抱いてやってきた移住者たちと出会います。

ワイン農園で働く平田夫妻(田中美奈子さん・ガレッジセール川田広樹さん)は、いつも明るく、二人の仮移住をサポートします。

ーー物語を盛り上げるレギュラーキャストの皆さんのキャラクターもとても魅力的ですよね。

本郷:小津とメイが出会う人はみんな、キャラクターが濃くて面白かったです。メイは、すごく自由奔放で、周りを惹きつける魅力があります。それに惹かれて、僕(小津)が成長していく。物事の考え方が変わったりとか、メイによって変わっていく様はぜひ見ていただきたいです。

自分がまだ生まれていない時に、こんなことが起きていたんだ

ーー福島12市町村には、今回初めての訪問で、震災遺構へも行かれたとうかがいました。

大沢:震災の被害を受けた小学校の中はぐちゃぐちゃになっていて、ドアが倒れていたり体育館の床が抜けていたりしていて。自分がまだ生まれていない時に、こんなことが起きていたんだって思いました。

本郷:そこは海岸沿いの小学校(震災遺構 浪江町立請戸小学校)で、あえてそのまま残して、歴史的な資料にするということで、確かにあそこは衝撃的でしたね。

また、津波や地震で直接的なダメージを受けたわけではないけれど、避難区域に指定されたから、人が住めなくなってしまった建物を多く見かけました。福島12市町村ならではの光景というか、心に刺さるものがありましたし、はっとさせられました。

大沢:心に刻み込まれたという感じがしました。

本郷:そうだね。

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震災遺構 浪江町立請戸小学校は、福島県内唯一の震災遺構であり、「震災を風化させず、多くの人に震災を自分事として捉えて欲しい」との思いから、被害を受けた校舎を保存し、公開しています。また、請戸小は、生徒と教職員が全員無事に避難できた奇跡の小学校としても知られています。

福島に行きたい、戻りたいと思ってもらうきっかけに

ーー福島12市町村に仮とはいえ、移住する小津とメイを演じてみて、福島12市町村に移住しようかと迷っている方にどんな言葉をかけてあげたいですか?

大沢:福島12市町村は、景色も綺麗だし、みんなが集まったらめっちゃいいまちになると思います。ぜひ来てください!

本郷:自然が豊かで、すごく素晴らしい場所でしたね。移住するだけでもめちゃくちゃ大変なことだと思うんですが、人がただここに来るということだけでも、ボランティアにつながる行動だと思います。勇気を出して移住をする人が増えたら、純粋に嬉しいなと思います。

まだやっぱり、津波の爪跡を直しきれてないところもあり、本当にこれからの土地だと思います。ドラマの中でも言ってたんですが、戻れるようになったけど、もう戻ってこない人もいる、ということが起きていると思います。

ただ、福島が素敵な場所だということは、実際に撮影で行ってみてよく分かったので、ちょっとでも偏見みたいなものが解けて、「福島行きたいな」「戻りたいな」と思ってもらうきっかけに、このドラマがなると嬉しいなと思います。

9月7日より順次放送!テレビ東京系 木ドラ24「姪のメイ」

ドラマ_姪のメイ
©︎「姪のメイ」製作委員会

「姪のメイ」には、福島12市町村の多面的な魅力がたくさん詰まっています。

テレビ東京プロデューサー梅山さんと移住支援センターの中島さんにも思いをお聞きしました!

テレビ東京プロデューサー梅山文郁(テレビ東京 配信ビジネス局配信ビジネスセンター)さん

福島への移住をテーマに、決して熱々ではないけど、やさしくあったかいな、って思えるドラマになりました。そして、このドラマを観て、福島 12 市町村のことを知ってくれたらうれしいです。私も何回か訪れましたが、大きな青い空に広い海。その景色をみて、少し気持ちがキュッとなるけど、前向いていこう!と思いました。

ふくしま12市町村移住支援センター中島利博(企画部広報課)さん

福島12市町村を舞台に移住をテーマとした映像を通じて、首都圏をはじめ全国の皆様に広くこの地を知ってもらい、移住への興味や関心の幅を広げていただいたり、実際に移住を考えている方に行動するきっかけになってもらえたらとの思いから、テレビドラマ「姪のメイ」の制作に協力させていただきました。福島12市町村でのロケは7月から行われ、豊かな自然や観光施設だけでなく、震災後に開設されたコワーキングスペースやカフェ、主人公の移住先となる古民家などを舞台に、地域の住民と移住者との交流、そこでの暮らしぶりをリアルに描いた内容になっております。ぜひ、ドラマをご覧いただき福島12市町村へ一度足を運んでいただきたいと思います。

福島12市町村への移住者は増加中!

福島県では、各市町村、都内の移住相談窓口(認定NPO法人ふるさと回帰支援センター内)等からの情報を集計し、県内の移住世帯数・移住者数(定住・二地域居住)について、毎年調査を実施しております。

令和4年度の移住世帯数・移住数(定住・二地域居住)について取りまとめた結果、過去最多の1,964世帯・2,832人となりました。うち福島12市町村では603人(令和3年度は436人)となりました。

ドラマ「姪のメイ」を観て「福島12市町村への移住ってどうだろう」と興味を持ってくださる人が一人でも増えるよう、未来ワークふくしまでは引き続き、ドラマについての情報を発信して参ります!

移住にご興味のある方は、ぜひ、一度お問い合わせください。


■9月7日スタート!木ドラ24「姪のメイ」毎週木曜日深夜24時30分より放送

https://www.tv-tokyo.co.jp/meinomei/

「姪のメイ」の舞台 ふくしま12を知ろう! 

https://mirai-work.life/lp/meinomei/

ドラマ_姪のメイ_バナー

本郷奏多さん 宮城県仙台市出身。これまで映画『GANTZ』シリーズ(2011年)、映画『進撃の巨人』(2015年)、映画『鋼の錬金術師』シリーズ(2017年・2022年)、映画『キングダム』(2019年)、大河ドラマ「麒麟がくる」(2020年 NHK)、連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(2022年 NHK)など数々の話題作に出演。今年4月に放送されたドラマ「クライムファミリー」(2023年 フジテレビ)で主演を務め、今年12月に配信予定のNetflixシリーズ「幽☆遊☆白書」、2024年の大河ドラマ「光る君へ」(NHK)への出演を控えている。


大沢一菜さん 東京都出身。映画「こちらあみ子」(2022年)で主演・あみ子役を演じ鮮烈なデビューを飾る。「季節のない街」(2023年Disney+)ではホームレス少年役を好演。本作がテレビドラマ初出演。