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【イベントレポート】~東北の魅力・暮らし大発見!~東北移住&つながり大相談会

2022年9月2日
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「ふくしま12市町村移住支援センター」では、電話やメールでの移住相談を受け付けているほか、首都圏で開催される移住、転職フェアに個別相談ブースを出展し、希望者からのご相談に直接お応えしています。

今回は、2022年7月24日(日)に有楽町駅近くの東京交通会館で開催されたイベント「~東北の魅力・暮らし大発見!~東北移住&つながり大相談会」の模様をレポートします!

~東北の魅力・暮らし大発見!~東北移住&つながり大相談会とは?

東北6県の市町村・団体が一堂に会し、東北暮らしの魅力を伝えるビッグイベントです。会場内では各自治体ごとのブースで個別相談ができるほか、先輩移住者が本音で語り合うトークセッションや東北のご当地グッズがもらえるプレゼント企画など、楽しいイベントも盛りだくさんで開催されました。今年は、過去最多となる90を超える市町村・団体が出展しました。

先輩移住者に聞く!福島移住後のお金のリアル!

まず参加したのは、先輩移住者でもある福島県住みます芸人の「ぺんぎんナッツ」さんが、“移住のリアル“を本音で語り合うトークセッションです。

写真左から、「ぺんぎんナッツ」のいなのこうすけさん(福岡県出身)と中村陽介さん(千葉県出身)

ぺんぎんナッツ
吉本興業東京本社所属のお笑いコンビ。東京NSC7期生。
2011年4月より「福島県住みます芸人」として郡山市に移住。震災(原発事故を含む)の除染・復旧作業への従事やボランティア活動などにも取り組み、現在では「福島のタレント」として、地元のテレビやラジオでレギュラー番組を持ち活躍。
いなのこうすけさんは、今年5月に福島の女性と結婚されたばかりの新婚さん。中村陽介さんは、もうすぐパパになられる予定と、福島県でお笑いだけでなく人生のステージをまい進中。
(イベント公式サイトより抜粋)

トークテーマは、「『福島県住みます芸人』のリアル家計簿」。 

福島への移住歴10年以上になる2人が家計簿を公開し、月々どれくらいのお金を何に使っているのかを話してくださいました。

「車社会なので、東京よりガソリン代や車のメンテナンス費はかかるものの、物価が安く、家賃や食費などの生活費が抑えられる!」

「使っていないタイヤを譲ってくれたり、野菜や果物をお裾分けしてくれたり、人と人とのあたたかい交流が東京よりも多い!」

など、先輩移住者の家計簿を見るという貴重な体験を通して、経済面から移住後の暮らしを具体的にイメージすることができました。

福島12市町村の相談ブースに行ってきました!

福島12市町村からは、「ふくしま12市町村移住支援センター」、田村市、南相馬市、富岡町、浪江町、葛尾村がそれぞれ個別相談ブースを出展し、相談内容に応じて各地域の魅力や移住、仕事、住まいに関する具体的な情報を提供していました。

ふくしま12市町村移住支援センター

―「ふくしま12市町村移住支援センター」では、どのような支援をされていますか?

東日本大震災及び福島第一原子力発電所の事故により、避難指示等の対象となった福島12市町村への移住・定住支援を行っています。

 12市町村分の情報をまとめてお伝えできますので、一人一人の要望を伺ってその方に合う市町村を紹介したり、利用できる制度を提案したり、相談者さんと地域の橋渡し役を担っています。

―何組ほどご相談に来られましたか?また、どのようなご相談が多いですか?

13組ほど、いらっしゃいました。

東日本大震災をきっかけに福島12市町村を知ったという方が多く、復興状況や地域の”今”についてもご質問をいただきました。また、ご家族やご親族が福島県出身で、小さい頃に訪れた経験があるという理由から興味を持ってくださる方もいらっしゃいました。

ご相談内容としては仕事に関するものが多い印象です。皆さんそれぞれに福祉介護職、ITなど関心を持つ職種があって、福島12市町村には復興工事関係の仕事だけでなく、それらも含めて多岐にわたる求人があることをお伝えすると、「初めて知った」と少し驚いた様子で興味深く話を聞いていました。

例えば、先端技術産業に関心を持つ方は、福島ロボットテストフィールドを有する南相馬市や浪江町のブースにご案内するなど、当センターのブースを入口にして各自治体のブースにおつなぎしています。

どの地域も復興や新しい地域づくりをともに担う人を求めていますので、こうした機会にご相談に来ていただけてとても嬉しく思っています。

―今回のイベントに参加できなかった方が、福島12市町村に関する情報を得たり、個別相談したりする方法はありますか?

当センターでは平日8時30分~17時までお電話での問い合わせを受け付けているほか、移住ポータルサイト「未来ワークふくしま」内に設けている移住相談フォームからご相談いただくことも可能です。

また、日中はお仕事で忙しいという方に向けて、平日の夜のオンライン相談窓口も開設しています。

福島12市町村への移住をお考えの方の力になりたいと思っておりますので、ぜひお気軽にご連絡ください。

田村市

―どのようなご相談が寄せられていますか?

「どんな仕事がありますか」などのご相談や、交通アクセスや現地の買いもの事情など、暮らしの利便性に関するご質問が多かったです。

仕事については、田村市の働き方情報サイト「たむらしごと。」に最新の求人情報や先輩移住者のインタビュー記事を掲載していますので、そのご案内もさせていただきました。

―今回のイベントに参加できなかった方が、田村市へ移住相談する方法はありますか?

首都圏に在住の方であれば、渋谷スクランブルスクエアのWeWork内にある相談窓口「田村市・東京リクルートセンター」へのご相談がおすすめです。専任相談員に個別相談ができるほか、週に一度のペースで開催しているオンラインイベントのご案内も可能です。

また、田村市内にある「田村サポートセンター」では、現地を巡る移住体験ツアーや地域コミュニティとの交流イベントも開催しています。

今後のイベント情報や地域の最新情報は、田村市の移住ポータルサイト「たむら暮らし」に随時アップしていきますので、ぜひご活用ください。

ご相談やご質問は「たむら移住相談室」で受け付けております。

■田村市・東京リクルートセンター紹介記事
https://mirai-work.life/magazine/1926/

南相馬市

―どういった方が多くブースに立ち寄っていますか?

南相馬市は農業が盛んな地域なので、新規就農に興味のある方のご相談が多かったです。

就農希望者に年間最大48万円を最長3年間交付する「新規就農給付金事業」や、農業用機械の購入費支援、就農者向けの家賃支援など手厚い営農支援を行っていますので、移住後に農業を始めたいという方は、ぜひ南相馬市を候補地に入れていただきたいです。

―今回のイベントに参加できなかった方が、南相馬市へ移住相談する方法はありますか?

南相馬市では、気軽に相談していただけるよう「移住相談LINE」での移住相談を受け付けています。

「南相馬市の買い物事情を知りたい」「子どもの遊び場はありますか?」などのご質問がある方は、お気軽にLINE相談をご活用ください。

また、今年7月に南相馬市内に移住相談窓口「よりみち」がオープンしました。

先輩移住者でもある6名の移住コンシェルジュがそれぞれのUIターン経験を元に、問い合わせや相談対応、仕事や住まい、移住支援制度の情報発信、現地案内、お試し移住支援などを行っていて、今後は、移住者と地元の方々をつなぐコミュニティづくりや交流イベントも行っていく予定です。

移住体験ツアーやお試し暮らし住宅のご予約は、南相馬市移住定住サイト「みなみそうまからはじめよう」から承っています。

みなみそうま移住相談窓口「よりみち」紹介記事
https://mirai-work.life/magazine/1973/

富岡町

―ブースに来られた方へ、富岡町のPRをしている点は何ですか?

富岡町は福島第一原子力発電所の事故による全町避難を経験し、ゼロからの復興と新しいまちづくりに取り組んできた地域で、一人一人の新しい挑戦を歓迎する風土があります。

また、飲食店や理美容系のサロンも富岡町にはまだ数えるほどしかないなかで、「自分のお店を持つ」という長年の夢を叶えた先輩移住者も多くいらっしゃいます。

“チャレンジする場所“として選んでもらえるように、地域一丸となってさまざまな形で支援を行っています。

―今回のイベントに参加できなかった方が、富岡町へ移住相談する方法はありますか?

ご相談は、「とみおかくらし情報館」で随時受け付けています。

移住相談者様に合わせた完全オーダーメイドの移住体験ツアーも行っており、街歩きや地域の方々との交流や、地域のこども園や小中学校を見学することもできますので、現地のイベントへもぜひご参加ください。

■移住定住ポータルサイト「とみおかくらし」
https://www.tomiokakurashi.com/

 浪江町

―どのようなご相談が寄せられていますか?

「復興に携われる仕事はありますか」というご相談が多かったです。

浪江町は、震災から11年経った今も町の大半が「避難指示区域」に指定されている地域なので、“被災地”というネガティブな印象をお持ちの方多いかなと思っていたのですが、そうした現状を理解した上で関わりたいと言ってくださる方が本当に多く、非常に嬉しかったです。

―今回のイベントに参加できなかった方が、浪江町へ移住相談する方法はありますか?

移住に関するご相談は、移住定住支援のポータルサイト「浪江町移住定住ガイド」のお問合せフォームから、ぜひお気軽にご相談ください。求人情報のご案内や現地視察のご相談も受け付けております!

また「浪江町移住定住ガイド」では、仕事や住まい、子育て、支援制度に関する情報発信もを行っています。移住に掛かる資金や生活費のシミュレーションもできますので、こちらもぜひご活用いただきたいです。

■浪江町移住定住ガイド
https://iju.mdnamie.jp/

葛尾村

―どのようなご相談が多いですか?

今回のイベントに参加して初めて葛尾村を知ったという方が多く、「葛尾村がどんなところなのか知りたい」というご質問が多かったです。

葛尾村は、福島第一原子力発電所の事故で村内全域が「警戒区域」又は「計画的避難区域」に指定され、全村避難を経験しましたが、2016年に帰還困難区域を除き避難指示が解除され、2022年6月12日には一部帰還困難区域への立ち入り規制も解除されるなど、住民の帰還が進んでいます。

しかし、現在の居住人口は450名ほどと、震災前の3分の1以下にまで減っており、地域の未来を担う若い力を村全体が求めています。

そうしたリアルな地域の状況についてもお伝えしました。

―今回のイベントに参加できなかった方が、葛尾村へ移住相談する方法はありますか?

葛尾村では、公式LINEアカウント「こんにちは かつらお」でご相談を受け付けていますので、ポータルサイトからお気軽にご登録ください。

また、現地ツアーを定期的に開催しており、9月はアート、10月は畜産をテーマに、地域の暮らしを体験するツアーを開催予定です。

地域の“今”をお伝えするツアーになっていますので、ぜひご参加ください!

■ポータルサイト「こんにちはかつらお」
https://konnichiwa-katsurao.jp/

イベントを活用して、地域のリアルな情報を得よう!

地域に関する情報はさまざまな方法で得ることができますが、移住相談員や先輩移住者、地域の人とのリアルな交流から得られる情報も多いものです。

福島12市町村は、今後もオンライン・オフラインを問わず、さまざまなテーマでイベントを開催し、地域に関する情報を発信していきます。

最新のイベント情報は、各市町村の移住ポータルサイトのほか、福島12市町村の移住ポータルサイト「未来ワークふくしま」の「TOPICS」でも随時お知らせいたしますので、ぜひお気軽にご参加ください。

■未来ワークふくしま「TOPICS
https://mirai-work.life/topics/#categories=event

■福島12市町村の移住相談窓口一覧
https://mirai-work.life/guide/#counter

取材・文・撮影:今中 友広