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移住はロックだ!「騎馬武者ロックフェス25×ふくしま12移住フェス」に密着!「おかえりなさい」「ただいま」ではじまる福島県のロックフェスが進化!

2025年11月10日
南相馬市

「おかえりなさい!」「ただいま!」まるで実家に帰った時のようなやり取りで始まるロックフェスが10月25日福島県南相馬市で開催されました。それが「騎馬武者ロックフェス25×ふくしま12移住フェス」です。
東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の被災地に故郷を離れた人が帰ってくるきっかけにもなってきた恒例の野外ロックフェス【騎馬武者ロックフェス】に、今年はふくしま12市町村移住支援センターの【ふくしま12移住フェス】も同時開催されることになったのです。

ふくしま12移住フェスは「移住はロックだ!」をキャッチフレーズにしていますが、その理由についてオープニングセレモニーに登壇したふくしま12市町村移住支援センターの藤沢烈センター長は、「新しく何か挑戦をしようと思って移住してくる人が多い場所なので、その挑戦こそがロックではないかと思っています。」と話すと、来場者からは大きな賛同の拍手が送られました。

メインのKIBAステージでは、「移住はロックだ!スペシャルライブ」が行われ、この日のために、Ourin-王林-や、4人組ガールズグループAMEFURASSHI、ダンスボーカルグループU&piaが福島に集結。夢に向かって踏み出す来場者たちへ、心からのエールを音楽にのせて届けました。

会場となった南相馬市北泉海浜総合公園は、時折雨が降るあいにくの天気でしたが、ロックフェスの熱気に加えて、福島12市町村の様々な文化に触れることのできる、日本全国フェス多しといえど、唯一無二のイベントとなりました。
また、野外フェスに欠かせないグルメブースはもちろん、個性的なテントの「移住はロックだ!」ブースも設置され、移住を検討している人向けに自治体や移住者との交流が行われました。

ブース内の双葉ダルマの絵付けや、田村市にある星の村天文台の化石発掘など福島12市町村の文化を体験出来るワークショップには、多くの親子連れが訪れ、時間が立つのも忘れ夢中になっていました。震災を機に双葉町から茨城県に避難した浪江町出身の女性は、大堀相馬焼・陶吉郎窯の陶芸体験を通して、「福島を知らない娘にも福島を教えてあげたいので、こういう機会で娘に地元のものを知ってもらえるのは嬉しい。去年も騎馬武者ロックフェスに訪れていたが、去年は途中で娘が飽きてしまった。今年は移住ブースのおかげで娘も色んなものに興味を持ってくれて、最後まで楽しめそう。」と、福島12市町村の文化に触れられることを喜んでいました。
このほか、福島12市町村の産品に加え、宿泊やBBQなどの体験があたる抽選会が実施され、毎回100人以上の人が訪れるほどの盛況となっていました。

また、ブース内の一角に設けられた移住相談コーナーには、真剣に移住を考えている人はもちろん、このフェスを機に福島12市町村を知った来場者が足を運び、相談員の説明に耳を傾け福島12市町村への理解を深めていました。

会場内のMUSHAステージでは、「移住はロックだ!サミット」と題したステージイベントが開催され、県外から福島12市町村への移住した人たちが登壇し、そのきっかけや移住後の生活について様々なエピソードを紹介しました。
なかでも南相馬市に移住した花岡さんは、「何もない場所って地元の人たちは言いますが、星空が綺麗だったり、都会ではもう見かけないようなお店があったり、ふとした発見がたくさんある。何もないということは、何か作れる余地があるということ」と話し、その前向きな姿勢に大きな拍手が送られました。

今回新たな挑戦を胸に福島県の被災地に移住しようとする人たちも参加する場となった騎馬武者ロックフェス25×ふくしま12移住フェス。福島県の魅力を県外多くの人たち再発見する場になったに違いありません。

Chu!PRESS編集部