生活・その他

ふくしま12市町村でできる子どもの習い事は?前編

2024年4月30日

子どもと移住を考えている人にとって、移住先に学習塾があるかどうか、スポーツや音楽などの習い事に通わせられるかどうかは気になるポイントでしょう。今回は、南相馬市、浪江町、川俣町、飯舘村、葛尾村の市町村ごとに、学習塾や子どもが通える習い事があるかどうかや、習い事の例をご紹介します。

※田村市、富岡町、大熊町、楢葉町、広野町、川内村の情報は後編をご覧ください。

目次

【南相馬市】原町区を中心に習い事が豊富

浜通りでいわき市に次ぐ人口規模の南相馬市には、中心市街地の原町区を中心に習い事がそろっています。原町区には公文式(KUMON)など全国展開している学習塾・進学塾が複数あり、ECCジュニアなどの英会話教室や、ヤマハ音楽教室などもあります。また、そろばんやロボット・プログラミングの教室もあり、苦手分野や子どもの興味に応じた習い事を選択できます。鹿島区には公文式、個人の学習塾、ヤマハ音楽教室やそろばん塾があります。小高区にはそろばん教室があり、市立小高小学校に隣接する屋内遊び場「NIKOパーク」は、同校の児童に限り子どもだけで利用することが可能です。

スポーツ少年団も、市内ではある程度の競技が網羅されています。

相馬野馬追が開催される南相馬市特有の習い事としては、乗馬が挙げられます。原町区にある乗馬クラブ、カリフォルニアライディングでは、子供のうちから乗馬が可能です。同じく原町区にある県立相馬農業高校には馬術部があるなど、野馬追の文化が継承されています。

ダンススクールも複数あり、東京都から移住した狩野菜穂さんが主宰する「トモダチプロジェクト」では原町区のスタジオで歌とダンスのレッスンが行われています。

【浪江町】「スマモビ」で行き帰りが安心

浪江町でできる子どもの習い事は、和太鼓やダンス、ミニ四駆の制作・サーキットが挙げられます。
町が提供するオンデマンド型の交通機関「日産スマートモビリティ(略称:スマモビ)」は、町内のあらゆる場所で乗り降りできるため、習い事の送り迎えの負担が抑えられます。登録してある習い事と連携した「スマモビきっず」を活用すれば、子どもが乗車した時などにLINEで通知を受けられるので安心です。

現在のところ町内にスポーツ少年団などの団体スポーツのチームはなく、野球やサッカーをする場合は隣接する南相馬市のチームに入るケースもあるそうです。なみえ創成中学校には卓球部とバドミントン部、コンピュータと美術系の活動を行う文化部があります。

【川俣町】地域の文化に触れられる習い事も

川俣町には、年齢に応じて複数の学習塾があります。川俣小学校近くには、4歳から高校生まで通える公文式川俣・飯舘教室があります。ベスト学院自立館川俣教室は、中学生までが対象。QUREOプログラミング教室が併設されており、小学2年生から楽しみながらプログラミングを学べます。都内と福島県内で展開する早稲田コベツ塾川俣校は小学生から高校生を対象とした進学塾で、大学進学を見据えた指導が受けられます。また、ECCジュニア川俣教室では小学校入学前から英会話を習うことができます。

スポーツ少年団はメジャーな競技がそろっています。県内でも珍しいのは、フェンシングです。日本代表経験のあるコーチが指導しており、町外から通う団員もいるのだそう。川俣町では1995年のふくしま国体で会場になったことを機にフェンシングが盛んになり、地元の県立川俣高校にもフェンシング部があります。また、川俣町は日本最大級のフォルクローレ音楽祭「コスキン・エン・ハポン」の開催地としても知られています。本番に向けて、有志の子どもたちにダンスや楽器を教えてくれるグループもあるそうです。

川俣小学校や地域の公民館などでは、小学生を対象にした放課後子ども教室「たのしい教室」も開かれています。放課後子ども教室は、スタッフとして地域の方が協力し、子どもたちが宿題をしたり遊んだりできる放課後の居場所です。子どもが地域の方や異学年と関わるきっかけになっています。

【飯舘村】夏休みは「村塾」で高校受験対策

飯舘村には現在のところ村内でできる習い事はありませんが、村内の義務教育学校いいたて希望の里学園では、中学生にあたる7年生からバトミントン部の活動が始まります。また、中体連と駅伝大会の前には特設駅伝部が設置されます。高校受験を控える9年生は、夏休みに上智大学の学生による学習支援「村塾」が継続して行われています。

【葛尾村】小学生はスイミングスクールが無料

葛尾小学校の児童は、村の支援で週1回、隣接する田村市のホシノスイミングスクールに無料で通うことができます。送迎もあるため、保護者の負担は最小限に抑えられるでしょう。村内にスポーツ少年団はありませんが、子ども向けの剣道教室があり、中学生も利用できます。

葛尾小学校内には放課後子ども教室があり、放課後の午後5時まで学習支援員が宿題を見てくれたり、遊んだりと、子供たちが安全に楽しく過ごせる環境です。英語の簡単な授業を受けられる機会もあります。地域の方と昔遊びをするなどの交流も定期的に行われているそうです。

村内に学習塾はありませんが、葛尾中学校の生徒は「村営塾」を利用できます。1~2年生は週1回、3年生は週3回、放課後に進学塾ベスト学院の講師が訪れ個別指導を受けることができるため、苦手分野の克服に役立つでしょう。葛尾中学校にはバドミントン部と卓球部があり、中体連と駅伝大会の前には特設駅伝部の活動があります。

まとめ

福島12市町村の中には、習い事の選択肢が複数あるエリアもあれば、希望する塾や習い事などがそろっていないエリアもあります。最近では塾や子ども向けの英会話教室のオンライン化が進んでおり、活用するのも一つの方法でしょう。また、塾や習い事のない自由な時間が多いと、子どもは友達や家族と過ごす時間を多く取れたり、自分なりに趣味を追求できたりといったメリットもあります。この記事を参考に、ぜひ移住後のお子さんの生活をイメージしてみてください。

※内容は取材当時のものです。
文:五十嵐秋音