事業紹介

未経験から最先端技術の現場へ。コンクリートで未来をつくる「會澤高圧コンクリート株式会社 福島RDM²センター」

2026年7月31日
浪江町

(左)森 礼子さん

1978年生まれ、千葉県富津市出身。港湾施設運営会社やサービスエリア運営会社などで勤務した後、エアレースパイロット・室屋義秀選手の応援をきっかけに福島へ移住。2024年に會澤高圧コンクリート株式会社へ入社し、現在は福島RDM²センターで施設見学の案内や学校訪問、採用関連業務などを担当している。

(右)脇澤 里歩さん

1998年生まれ、南相馬市出身。幼稚園教諭、保育士として勤務した後、2023年に會澤高圧コンクリート株式会社へ入社。現在は工場棟で部材発注や生産管理を担当するほか、業務のデジタル化やシステム化にも取り組んでいる。


浪江町にある「會澤高圧コンクリート株式会社 福島RDM²センター」では、自己治癒コンクリートや蓄電コンクリートなど、コンクリートとテクノロジーを掛け合わせた研究開発を行っています。最先端の技術開発を行う一方で、未経験からでも挑戦できる環境と、気軽に相談できる風通しの良さがあります。今回お話を伺ったのは、千葉県から移住した森さんと、保育士から転職した脇澤さん。異なる経歴を持つ二人に、仕事のやりがいや働く魅力について聞きました。

Q1. お二人の入社のきっかけを教えてください。

森さん:
私は2021年に千葉県から福島市へ移住しました。きっかけは、福島市を拠点に活動するエアレースパイロット・室屋義秀さんの応援です。いわゆる“推し活”ですね。

福島市で3年半ほど働いていたのですが、その後転職活動をしていた際に企業説明会で「會澤高圧コンクリート」と出会いました。

福島イノベーション・コースト構想の一環として浪江町に整備された研究開発型生産拠点「福島RDM²センター」の説明を聞き、最先端の研究開発が行われていることに興味を持ちました。

もともと製造業の経験はありませんでしたが、コンクリートとテクノロジーを掛け合わせた新しい取り組みに魅力を感じ、入社を決めました。現在は福島市から南相馬市へ移住し、福島RDM²センターの研究開発棟で勤務しています。

脇澤さん:
私は南相馬市出身で、幼稚園教諭や保育士として働いていました。転職を考えていた際に、會澤高圧コンクリートで働いていた保護者の方から「一度見学に来てみたら?」と声をかけてもらったのがきっかけです。

実際に見学してみると、想像していたコンクリート会社のイメージとはまったく違いました。特に興味を持ったのが、コンクリート製のワイン樽の開発です。お酒が好きなので、「普通の樽と何が違うんだろう」「飲み比べてみたい」と純粋に面白く感じました。

通勤圏内だったこともあり、見学をきっかけに興味が深まり、入社を決めました。

Q2. 現在はどのようなお仕事を担当していますか?

森さん:
研究開発棟に常駐し、施設見学に来られた方の案内や学校訪問、採用に関わる業務などを担当しています。地域の方や学生の皆さんと接する機会も多く、会社や浪江町の魅力を伝える役割を担っています。

脇澤さん:
私は工場棟で事務を担当しています。製品を製造するための部材発注や生産管理のほか、業務のデジタル化にも取り組んでいます。最近は製品管理へのQRコード導入や、紙で行っていた業務のシステム化なども進めています。

研究開発棟のロビーはスタイリッシュで近未来的な空間

Q3. 異業種からの転職でしたが、実際に働いてみて職場の雰囲気はいかがですか?

脇澤さん:
入社前は、保育士からまったく異なる業界への転職だったため、不安もありました。パソコンもほとんど触ったことがなく、男性が多い職場にも少し身構えていたんです。

それでも、分からないことがあれば周りの皆さんが丁寧に教えてくれて、気軽に質問できる雰囲気があったので、少しずつ仕事を覚えることができました。

今では工場の皆さんとも気軽に話せるようになり、相談しながら仕事を進めています。また、女性社員同士でお互いの家を行き来したり、休みの日に仙台まで遊びに出かけたりすることもあります。仕事以外でも交流があり、良い関係を築けていることもうれしいです。

Q4. 仕事のやりがいや面白さを感じるのはどんな時ですか?

森さん:
施設見学の案内や学校訪問などを通して、さまざまな方と出会えることですね。

また、未来につながる技術開発が行われている現場に関われることも魅力です。例えば、ひび割れを自ら修復する「自己治癒コンクリート」や、コンクリートそのものに電気を蓄える「蓄電コンクリート」など、社会課題の解決につながる研究が進められています。

さらに、ドローンにコンクリートを載せて飛行しながら建設を行う「フライング3Dプリンター」の研究も進められており、「本当にそんなことができるのだろうか」と驚くような挑戦が日々行われています。

脇澤さん:
私は、自分で考えた仕組みが採用された時です。

製品管理のQRコード化や業務のシステム化などにも携わっており、「これでいこう」と認めてもらえた時はうれしいですし、自分自身の成長も実感できます。

また、工場で製造した製品が実際にどのように使われているのかを知るために、現場を見学する機会もあります。普段は製品をつくって出荷して終わりになりがちですが、自分たちが関わったものが社会でどう役立っているのかを実際に見ることで、仕事の意味ややりがいを改めて感じています。

Q5. 働きやすさを感じるのはどんなところですか?

森さん:
有給休暇が取りやすく、育休・産休を取得しやすい環境も整っています。実際に現在も取得している社員がおり、最近では男性社員が1か月間の育休を取得しました。

休暇に入ることが決まった段階で業務の引き継ぎや体制づくりを進めるため、「休むと周りに迷惑をかけてしまう」と感じにくい職場です。制度だけでなく、周囲が自然にサポートし合う文化が根付いていることも、この会社の魅力だと思います。

脇澤さん:
勤務時間を柔軟に調整できることも、とても助かっています。私は福島市へ通院しているのですが、片道2時間ほどかかるため、半休を取ったり、勤務時間を調整したりして通院しています。上司も快く相談に応じてくれるので、無理なく仕事と通院を両立できています。

また、社内の風通しの良さも魅力です。

工場棟と研究開発棟は普段あまり接点がないのですが、2〜3か月に一度は共有エリアでランチ会を開いています。

昨年の夏にはテラスでバーベキューも開催されました。部署を越えて顔の見える関係ができているので、日頃のコミュニケーションも取りやすく、働きやすさにつながっていると感じています。

ランチ会が開かれる2階の共有エリア

Q6. 最後に、これから移住や転職を考えている方にメッセージをお願いします。

森さん:
私自身、移住を考え始めた頃は知り合いもおらず、何から始めればいいのか分かりませんでした。まずは一人でもいいので話を聞いてくれる人を探そうと思い、移住相談窓口やセミナーに参加するようになりました。

そうした場に足を運ぶうちに少しずつ知り合いが増え、自分のやりたいことや考えていることを言葉にして伝えることで、応援してくれる人や助けてくれる人とのつながりも広がっていきました。

移住を考えてから実際に移住するまでには2年ほどかかりましたが、一人で抱え込まず、人を頼ることが大切だと感じています。移住や転職を考えている方は、まずは誰かに相談してみてほしいです。そこから新しい出会いや可能性が広がっていくと思います。

脇澤さん:
新しい会社なので、決まった形があるというより、みんなで考えながらつくり上げている部分がたくさんあります。ゼロから何かをつくることが好きな人には、とても面白い環境だと思います。

また、浪江町はまだお店も少ないですが、その分、これからまちが変わっていく過程を間近で見ることができる地域です。私自身も働く中で、地域が少しずつ変化していく様子を身近に感じています。ぜひ、この地域に興味を持ってもらえたらうれしいです。

▼「會澤高圧コンクリート」の詳しい事業内容はこちら
https://mirai-work.life/magazine/9575/

▼「會澤高圧コンクリート」の求人情報はこちら
https://arwrk.net/recruit/aizawa-group
https://www.recruit.aizawa-group.co.jp/

【基本情報】
企業名:會澤高圧コンクリート株式会社 福島RDM²センター
代表者: 代表取締役 會澤祥弘
事業内容:先端コンクリート製品の研究開発、製造
所在地:福島県双葉郡浪江町大字請戸字北迫1-3
URL:https://www.aizawa-rdm.jp/

(2026年6月取材)

(インタビュアー:奥村サヤ  撮影:古関マナミ)