子育て中でも、していなくても。心身ともに健やかでメリハリある働き方ができる「株式会社アセンド」

(左)檜山昭仁さん
福島事業所 管理課 課長代理
1975年生まれ。茨城県出身。1999年に入社後、東海事業所にて放射線管理業務に従事。2022年12月から福島事業所へ転勤し、現職に就く。総務、労務、経理、営業、採用、教育、安全衛生、品質保証など業務全般を担当。四児の父で、現在は単身赴任中。
(右)大金和裕さん
福島事業所 技術部 分析二課 係長
1985年生まれ。茨城県出身。2003年に入社以来、放射性物質分析業務に従事。東海事業所、青森事業所を経て、2014年から福島事業所にて勤務。二児の父で現在も茨城県から通勤する。
原子力関連施設での技術サービスを提供する業務の中で、福島では主に放射性物質分析業務を行う「株式会社アセンド」。男性社員が多い会社ながらも、育休や子育てへの理解が進み、男性社員の育休取得も実現しています。さらに、未経験者でも技術が身につけられる研修制度や、充実した社員寮を事務所に併設しています。社員が心身ともに健やかに働ける職場づくりについてお話を伺いました。
Q1.働いているのはどんな方が多いですか?
檜山さん:
工業系の出身者が多いと思われがちですが、実際はそうでもありません。今日同席している大金くんも含め、普通科や商業高校の卒業生、大学で経済学を学んでいた社員など、さまざまなバックグラウンドを持つ人がいます。コツコツと真面目に仕事に取り組む人が多いですね。
原子力関連施設での技術サービスを提供する業種柄、男性社員が多い職場ではありますが、アットホームな雰囲気や休暇を取得しやすい勤務形態などを理由に入社する女性社員も少しずつ増えています。

Q2.働きやすい職場を実現するための制度や雰囲気づくりで意識していることはありますか?
檜山さん:
入社後の研修が充実しており、未経験者でも安心してスタートすることができます。専門知識の習得、資格取得を目的とした研修や講座を開設しており、受験費用は全額会社が負担します。会社指定の資格を取得すれば、月次手当や報奨金の支給により年収が増加することから、やりがいやモチベーションアップにつながります。
また、当社では育児休業・出生時育児休業に係る取得促進のためのサポート体制を整備しており、2025年10月からは、仕事と育児の両立を支援する方針を掲げ、働き方改革を進めています。
社長からも全社員に対して直接メッセージが発信されており、育休や短時間勤務を希望する社員が、より安心して制度を利用できるようになっていくと思います。

社内の雰囲気づくりでは、誰とでもフランクに話せる関係を大切にしています。職種ごとにチームはありますが、垣根を越えて協力できるように意識しています。例えば、分析一課の困りごとを分析二課が助けたり、遠隔技術開発課と管理課が協力したりといった関係ですね。私は現場を持たない分、積極的に各課を回って声をかけ、良好な関係づくりを心がけています。
社員との会話も一人ひとりに合わせています。お子さんがいればその話をしたり、趣味の話をしたり。ただ、プライベートには踏み込みすぎないよう、心地よい距離感を常に意識しています。
Q3.育休を取得したご経験や取得してよかったことなどを教えてください。
大金さん:
私は第一子・第二子ともに3カ月の育休を取得しました。出産予定日の少し前から休みに入ることができ、上司との面談で事前に相談していたこともあり、同僚もスムーズに受け入れてくれました。
第一子の育休のことは特に印象に残っています。妻に少しでも休んでもらうために、家事も育児もできる限り取り組みました。子どもは可愛く、一生懸命に世話もするのですが、初めてのことだらけで戸惑いも多かったです。子どもが泣き止まず、どうしたらいいか分からなくなったこともありました。
3か月の育休中は、子育てに集中して過ごせたからこそ「一人で過ごす時間の大切さ」も痛感したものです。そうした時間を夫婦それぞれが取れるよう、今でも心がけています。
復職後も、子どもの体調不良で出勤が難しいときなどに、連絡一本で柔軟に対応してもらえるのは本当に助かります。先日も息子が手足口病にかかり、お休みをいただいたところでした。仕事をカバーしてくれる同僚の協力があるからこそできることです。

Q4. 子育てと仕事の両立以外に、どのような働きやすい職場づくりを実践されていますか?
檜山さん:
事務所の隣にはバストイレ付1Kタイプのアパートを社員寮として併設しています。体力を使う現場仕事が多いため、プライベートではしっかり休める環境整備を心掛けています。個人専用の空間なので、リラックスして過ごすことができると思います。健康診断の充実など、心身のケアにも力を入れています。
社内全体の残業時間は1ヶ月平均3~4時間程度と短く、福島事業所でもほとんどの社員が就業時間内に仕事を終えて帰宅することができています。仕事とプライベートのメリハリをつけやすい職場です。

Q5.お二人は、就業前後や休日はどんなふうに過ごされていますか?
大金さん:
子どもと公園に行ったり、アニメを見たりして過ごしています。平日はなかなか一緒に過ごせない分、休日はできるだけ子どもとの時間を大切にしています。
檜山さん:
私は自炊や筋トレなど、健康を第一に考えて過ごしています。末っ子が20歳になるまでは「自分のためだけに時間やお金を使わない」と決めており、その目標に向かって走っている感じです。おかげで風邪もひかず、ランニングも日課になっています。海沿いを回ったり、天神岬を登ったり、まちの中を走ったりして、景色を楽しみながら続けています。月に1,2回は茨城に帰り、家族との時間を大切に過ごしています。

Q6. 今後どのような会社を目指していますか?
檜山さん:
私も子どもが幼いころ、急な体調不良でやむを得ず会社を休んだ経験があります。育児は誰かのフォローがあってこそ成り立つという認識を、子育て世代だけでなく会社全体で共有し広めていきたいです。今はまだ所員からの介護休業について相談や利用はありませんが、いずれ取得を希望する人も出てくると思います。その時にも、休む人と支える人の双方が思いやりの気持ちが持てる関係を築いていきたいです。
育児や介護の話に関わらず、日常の悩みや困りごとを共有し、助け合える会社でありたいですね。
大金さん:
なんでも話せる職場がいいですね。困っている人がいたら立場に関係なく「どうした?」と声をかけ、チームが違っても「手伝うことある?」と気にかける。そんな風通しの良い職場が理想です。先輩が話しかけづらい雰囲気を出してしまうと、後輩も話しかけにくくなると思うので、自分から積極的に声をかけていきたいです。

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【基本情報】
企業名:株式会社アセンド 福島事業所
代表者:代表取締役社長 小野 恵司
事業内容:原子力関連技術サービス業
所在地:〒979-0603 福島県双葉郡楢葉町大字井出字浄光東27-126
URL:https://www.ascend.co.jp/
(2025年10月取材)
取材・文:蒔田志保 / 撮影:古関マナミ