1泊2日プラン

【葛尾村】阿武隈山系の豊かな自然に触れ、アート復興の今を知る

葛尾村
  • エビの陸地養殖
  • 自然公園 #かつらお胡蝶蘭
  • 復興交流館「あぜりあ」
  • アート復興

葛尾村をめぐる1泊2日のモデルコースです。内陸部に位置する葛尾村は、総面積の約8割を阿武隈高地の森林が占める、緑豊かな山村です。標高約450mという、夏季冷涼な気候を活かした農林畜産業が盛んです。一人一人のアイディアが尊重される、住人主役のむらづくりについて見て回りましょう。

※本ページで紹介しているコースは、東京から電車(新幹線または特急)を使って最寄り駅まで向かい、レンタカーなどを使って巡るプランの一例です。実際に予定を組む際は、訪問日程に応じて営業日・時間等をご確認ください(こちらの情報は更新時点【2025年5月20日】のものです)。また、移住相談窓口や企業などは、事前のアポイントメントが必要となります。

スケジュール

07:30
【出発地】東京駅

東北新幹線の始発・東京駅からスタートです。上野駅や大宮駅も利用できます。

08:07
やまびこ127号で東京駅を出発

09:31
郡山駅に到着

10:00
レンタカーを借りる

郡山駅前には複数のレンタカー店舗があります。

・駅レンタカー
https://www.ekiren.co.jp/office/detail/B00702
・オリックスレンタカー
https://car.orix.co.jp/shops/?shops_pk=76
・日産レンタカー
https://nissan-rentacar.com/shops/3C3F1

手続き後、レンタカーで葛尾村に向かいます(車で約1時間)。

11:00
田村市船引のスーパーに立ち寄り、翌朝の朝食を購入

葛尾村にはスーパーがないため、生活圏内である田村市船引のスーパー(リオン・ドール、ダイユーエイトなど)に立ち寄り、翌日の朝食などを買っておきましょう。

葛尾村の役場などがある中心部には、野菜や地酒も販売されているコンビニエンスストア「ふれあいひろばヤマサ」があり、日用品を購入できる「マルイチ商店」もあります。ただ、大きな買い物は、周辺市町に足を運ぶことが多いそうです。

■日用品はどこで買う?ふくしま12市町村の買い物事情(後編)
https://mirai-work.life/magazine/8461/

12:30
石井食堂で昼食

創業50年を超える、地元で長く愛されるまち食堂で昼食を取ります。リーズナブルな価格&メガ盛りで有名、名物はチャーハンです。なんと1人前で2.5合のお米を使っているそうです。注文する場合は、お持ち帰りのタッパーなどを持参されると良いかもしれません。

隣接のコンビニエンスストア「ふれあいひろばヤマサ」を見ておきましょう。葛尾村内の買い物では、立ち寄ることの多い店舗です。平日の13〜15時頃は昼休憩で店を閉めていることが多いので、昼食前に立ち寄るといいかもしれません。(定休日:日曜日、祝日)

14:00
【公的施設を訪問】葛尾村移住・定住支援センター「こんにちは かつらお」へ

移住相談しつつ、葛尾村について教えてもらいます。(要事前予約)

移住のステップや生活環境、支援制度、居住人口約460人という小規模な村だからこその住民同士の距離感や、若い移住者の活躍についても話を聞いてみましょう。

「葛尾村移住生活体験住宅(お試し住宅)」を利用を希望する際の窓口でもあります(利用開始の3週間前までに申請書類の提出が必要)。

■こんにちは かつらお
https://konnichiwa-katsurao.jp/

15:30
葛尾村復興交流館あぜりあへ

あぜりあは、「百石の家の古材活用、蔵の保存、住民参画型の活動」などが評価されて2020年度にグッドデザイン特別賞を受賞している施設。

震災と原発事故による全村避難からの復興のシンボルとして、2018年に葛尾村の中心部に建てられた地域内外の交流施設で、3種類の交流スペースと情報発信スペースのほか、農産物などの放射能検査を無料で実施できる放射能検査室などが設けられています。地域復興の拠点を見学しましょう。

また、あぜりあでは自転車の無料貸し出しも行っています。付近の葛尾川沿いをサイクリングするのも気持ちいいですよ。
(定休日:月曜日/月曜日が祝日の場合は翌平日、年末年始休:12/29~1/3)

■葛尾村復興交流館あぜりあ
https://katsurao-azalea.jp/

■自転車の貸し出し
https://katsurao-azalea.jp/information/

17:30
みどりの里せせらぎ荘にチェックイン

葛尾村唯一の宿泊・入浴施設。
大浴場(内湯)は五十人山の地下水・超軟水を利用。柔らかな湯ざわりが特徴で、葛尾村の自然を眺めながら入浴できます。葛尾村民になると入浴無料になり、宿泊費も村民価格になります。

■みどりの里せせらぎ荘
https://katsurao-seseragi.jp/

18:00
御食事処 政で夕食

「政」は、宿泊施設内にある食事処です。「夜に営業する飲食店がほしい」という地元民の声を受け、24年3月からオープン。

宿泊客への食事に加え、居酒屋メニューが提供されています。村産ハーブ鶏を使った焼き鳥や、村産米の地酒などを楽しめます。

19:00
お部屋に戻ってゆっくりお過ごしください

07:00
宿泊施設にて朝食

09:00
もりもりランド・かつらおへ

「もりもりランド・かつらお」は、葛尾村の大自然をそのまま生かして整備された葛尾村森林公園内にあり、葛尾村の自然環境を確認するにも良いでしょう。森の中でゆったりとすごす時間は、忙しい日常のオフタイムにもオススメです。

もりもりランド・かつらおの他、周辺のかつらお大尽屋敷跡公園、葛尾のイチイ、磨崖仏などを見学して回っても良いでしょう。

■葛尾村森林公園 もりもりランド・かつらお
https://morimoriland-k.com/

11:30
プランA:せせらぎ荘食堂 かえでで昼食

宿泊施設内にある食堂で昼食を取ります。そばやうどんなどの麺類を楽しめます。

■せせらぎ荘食堂 かえで(営業日:金曜日、日曜日)
https://katsurao-seseragi.jp/shokuji/

11:30
プランB:カフェ「いること」で昼食

芸術家としても活動する先輩移住者・大山里奈さんが、空き家を改装してオープンしたギャラリー・カフェです。

おいなりさんやサラダなどを盛り付けたランチプレート、コーヒー、バナナケーキやあんみつなどのスイーツを提供しています。(営業日:日曜日、月曜日)
田園風景を楽しみながらの食事を楽しみましょう。

■カフェ「いること」
https://www.instagram.com/ilu_coto/
※カフェができるまでの過程が見れます

12:30
プランA:【民間事業者を訪問】かつらお胡蝶蘭合同会社へ(職場見学)

葛尾村の新しい特産品である胡蝶蘭の栽培・販売をする企業を訪問し、仕事について話を聞きましょう。(要事前予約)

同社の工場は、元々はタバコの乾燥工場でしたが、原発事故以降、農作物の栽培が制限される中、年間を通して安定栽培できる胡蝶蘭の生産に踏み切りました。

葛尾村は標高が高く、夏でも冷涼な気候が胡蝶蘭の生育にとても適していて、同社の胡蝶蘭は『復興大臣賞』を受賞するなど、高く評価されています。

■かつらお胡蝶蘭合同会社
https://arwrk.net/recruit/hopewhite

この他にも、葛尾村の求人企業は、
https://mirai-work.life/work/joblist/#cities=39
から探せます。

12:30
プランB:【民間事業者を訪問】HANERU葛尾へ(職場見学)

「海のない葛尾村でエビが跳ねる?」

HANERU葛尾(はねるかつらお)は、エビの陸上養殖に取り組む企業です。
国内最大級の陸上「エビ養殖場」を葛尾村に建設し、バナメイエビの陸上養殖の事業化に取り組んでいます。これまでに「焼きエビ串」や「海鮮丼」、「シャカシャカエビ」などのメニュー開発でエビが提供されています。

代表の松延紀至さんは、もともと葛尾村が「どこにあるかも知らなかった」そうですが、地方創生や事業を構想する中で、葛尾村を知り、移住してきたそうです。

先輩移住者である松延さんの話を聞き、エビの養殖場を見学します。(要事前予約)

■HANERU葛尾
https://haneru-katsurao.com/

■【移住セミナーレポート】『はじめよう、私とふくしまの小さな物語。』~ vol.8「農業・食産業で地域の豊かさをつくる人たち」編~
https://mirai-work.life/magazine/7404/

14:00
アートの力を知る。葛尾中学校へ

「アートの力での葛尾村の魅力を発信」について知りたい時に、訪れたいのが、村立・葛尾中学校です。

休校中の葛尾中学校にはKatsurao Collective(葛力創造舎)の事務局があり、地域のアート復興の拠点。アーティスト・イン・レジデンスやイベント・ワークショップを開催しているので、興味のあるイベントの開催日程を確認して訪れるのがオススメです。イベント開催時ではない場合、なるべく事前に連絡を入れて行きましょう。

この他、コンピューター室をワークスペースとして整備した「workspace HATAKE」などの施設を見学しても良いでしょう。

■Katsurao Collective
https://katsurao-collective.com/

■葛力創造舎
https://katsuryoku-s.com/

■インタビュー「人とアートに囲まれて。葛尾村で「今」起きていることを伝えたい」
https://mirai-work.life/magazine/9304/

■インタビュー「アートの力で葛尾村の魅力を掘り起こし発信する。「葛力創造舎」」
https://mirai-work.life/magazine/3819/

17:00
郡山駅に到着

レンタカーを返却します。

17:31
やまびこ150号で郡山駅を出発

東京駅に18:48到着です。

今回紹介したスポットとルートはこちら