生活・その他

富岡町はどんなとこ? 気候やアクセス、名物や産業をご紹介!

2022年3月25日

富岡町は浜通りの沿岸部に位置しています。公共機関の多くが集積しており、この地域の中核的な役割を担う町です。

今回は、そんな富岡町の魅力をご紹介します!

富岡町の概要

富岡町は海沿いに南北に並ぶ双葉郡の各町の中心に位置し、北は大熊町、西は川内村、南は楢葉町と隣接しています。富岡駅は特急停車駅のため電車の便が良く、仕事でこの地域を訪れる人々の滞在拠点となる宿泊施設も充実しています。

富岡町では路線バスのルート以外で移動する場合に役場に申請をすることで無料でタクシーを利用できる「デマンドタクシー」や、リフォーム代の一部助成など、暮らしに対する支援が特に充実。現在、約1,500人が暮らしていて、ここ数年ではファミリー層の移住者も増えてきています。

1. アクセス

首都圏から富岡町までは常磐線の特急で約3時間、車で3時間弱です。

①鉄道

  • 常磐線
    特急ひたち 東京駅ー富岡駅 
    約3時間

②車

  • 常磐自動車道
    三郷ICー常磐富岡IC 
    約2時間30分

仙台からは新幹線で約1時間30分、車で約1時間30分で到着します。

①鉄道

  • 常磐線
    特急ひたち 仙台駅ー富岡駅 
    約1時間30分

②車

  • 東北自動車道
    仙台宮城ICー仙台南部道路ー仙台東部道路ー常磐自動車道 常磐富岡IC 
    約1時間30分

町内には常磐自動車道の他、東京ー仙台を結ぶ国道6号が走っています。

2. 気候

年間の平均気温が12.8℃と四季を通じて過ごしやすい気候が特徴。積雪は年に数回ほどです。

復興の状況について

東京電力福島第一原子力発電所の事故により、富岡町は震災翌日に全町避難を余儀なくされました。震災から6年後の2017年4月1日、北東部の帰還困難区域を除いて避難指示は解除。現在でも町の一部で立ち入り規制がありますが、町では日常を取り戻そうと暮らしの環境整備を進めています。

町内には震災や原発事故、津波の被害や町の歴史を後世に伝える「とみおかアーカイブミュージアム」の他、民間が運営する「ふたばいんふぉ」などの施設があり、町の歴史を風化させない取組にも力を入れています。

住まいの確保の面では、周辺の町村に比べると物件数が多く、特に賃貸物件が充実しています。そのため、勤務地は大熊町や楢葉町でありながら富岡町に居住するという移住者の方も少なくありません。

移住者支援の取組

富岡町では、移住者を受け入れるためにさまざまな支援制度を用意しています。中でも注目すべきものの一つが「富岡町定住化促進対策住宅助成金」。住宅の取得(新築・建売・中古)またはリフォームの費用を最大300万円助成する制度です。

富岡町ではこの他にもさまざまな移住定住支援制度が用意されています。詳しくは「富岡町移住定住ポータルサイトとみおかくらし」をご覧ください。

富岡町の魅力はここ!

最後に、富岡町の魅力を特産品や人気スポットから見ていきましょう。

【特産品】

  • オリジナル米「天のつぶ」

    福島県オリジナル品種のお米「天のつぶ」は富岡町でも多く栽培されており、町のふるさと納税の返礼品にもなっています。震災後、4年間の実証栽培を行い、米に含まれる放射性物質が基準検出限界値以下となり安全性が実証されたことで2018年から出荷のための栽培が再開された、町民にとって念願の「地元の米」です。
  • 浜鶏ラーメン

    昭和初期の時代に町内で行われていた祭り「えびす講市」で行列ができるほど人気だったという幻の味を再現した、鶏の旨味をスープに凝縮したラーメンです。町内といわき市にある店舗で食べられる他、ネットでお取り寄せもできます。

【人気の名所、観光スポット】

  • とみおかアーカイブ・ミュージアム

    東日本大震災や原発事故、町の歴史や文化などに関する資料約5万点を収蔵するミュージアム。館内には津波で被災したパトカーなどが展示され、震災当時に富岡町で起きたことを今に伝えています。2021年には​来館者が1万人を達成しました。かつて地元で営まれていた製塩の体験や古文書解読などのワークショップも今後充実させていく予定です。
  • 富岡町地域交流館「富岡わんぱくパーク」

    2021年にオープンした子供向けの屋内遊び場で、子育て世帯や地域住民の交流の場ともなっています。ボールプールや大型すべり台、室内砂場などがあり、天候に関係なく利用可能です。入館料は無料で利用時間もフリーです。 
  • 夜ノ森公園

    福島を代表する桜の名所の一つです。桜並木には樹齢100年以上のものを含め約500本のソメイヨシノが植えられ、満開の時期には桜のトンネルの下を見上げながら散策できます。帰還困難区域の中にあり、桜の時期以外は長く立入禁止となっていましたが、2022年1月に特定復興再生拠点区域へと切り替わり、立ち入りができるようになりました。

まとめ

ここまで、富岡町の移住者支援の取組や魅力についてご紹介しました。

暮らしに関する支援が充実し、周辺自治体の中では住まいの確保も比較的しやすい富岡町。「ふくしま12MAGAZINE」では、このほか富岡町で活躍する移住者の実際の生活を紹介したインタビュー記事や移住者支援などについてもご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください!

https://mirai-work.life/magazine/#cities=33