山あいエリアの農業の現場や支援を知る

「農業」をテーマに、ふくしま12を巡る1泊2日のモデルコースを紹介します。阿武隈山系の自然に囲まれた川俣町と飯舘村にある、新規就農をサポートする企業を訪問する想定です。
※本ページで紹介しているコースは、東京から電車(新幹線または特急)を使って最寄り駅まで向かい、レンタカーなどを使って巡るプランの一例です。実際に予定を組む際は、訪問日程に応じて営業日・時間等をご確認ください(こちらの情報は更新時点【2025年5月20日】のものです)。また、移住相談窓口や企業などは、事前のアポイントメントが必要となります。
スケジュール
07:30【出発地】東京駅

08:07やまびこ127号で東京駅を出発
09:45福島駅に到着
10:00レンタカーを借りる
福島駅周辺には複数のレンタカー店舗があります。
・駅レンタカー(駅前)
https://www.ekiren.co.jp/office/detail/B00701
・ニコニコレンタカー(徒歩7分)
https://www.2525r.com/fukushima/fukushima/store-01548-001.html
・ニッポンレンタカー(駅前)
https://store.nipponrentacar.co.jp/b/nrs/info/710309/?BT3=selectReserveOfficeWithRecommendation&ret=3
手続き後、レンタカーで川俣町に向かいます(車で約30分)。
11:00道の駅シルクピアへ
まずは道の駅へ。川俣町は、日本有数の絹の産地として知られていて、その歴史は1300年以上。道の駅での買い物はもちろんですが、併設する「おりもの展示館」で、「絹の里」川俣や絹の歴史について理解を深めると良いでしょう。
■道の駅シルクピア
https://www.town.kawamata.lg.jp/site/kanko-event/list77-558.html

12:00道の駅レストランShamoll(シャモール)で昼食
道の駅に併設のレストランで、川俣名物のシャモを使った料理を楽しめます。 川俣シャモは「ふくしま三大ブランド鶏」の一つ。この川俣シャモは、江戸時代に「旦那衆」が楽しんだ「闘鶏」にルーツがあります。キュッと締まった肉質と、かむほどに旨味が広がる味わいが特徴です。
Shamoll(シャモール)は、川俣シャモ料理専門店で、親子丼を始め、定食やピザなどの全ての料理で川俣シャモを使っています。翌日の訪問先候補の一つである川俣町農業振興公社が運営するレストランです。
(定休日:火曜日/月曜日が祝日の場合、火曜日営業・水曜日休業となる場合あり)
■道の駅レストラン Shamoll(シャモール)
https://www.town.kawamata.lg.jp/site/kanko-event/shamoll.html

13:00【公的施設を訪問】川俣町移住・定住相談支援センターへ
移住の相談をしつつ、町について教えてもらいます。就農希望者向け支援についても教えてもらいましょう。(要事前予約)
場所は、川俣町役場向かいの西分庁舎内です。
■かわまた暮らし
https://kawamata-gurashi.jp/
14:30【民間事業者を訪問】観光農園「スマイルファーム」へ
いちご狩りとフラワーアレンジメント体験が楽しめる「スマイルファーム」を訪問します。
「スマイルファーム」は、先輩移住者の谷口豪樹さんが、2018年に新規就農し、開園。「復興の花」とされる熱帯植物「アンスリウム」を栽培しています。
農業体験に参加しつつ、アンスリウム栽培を見学します。(要事前予約)
■スマイルファーム
https://smile2525farm.com/
■インタビュー「川俣町で挑戦する新しい農業のカタチ 農業で町をつなぎたい」
https://mirai-work.life/magazine/2241/
16:30かわまた暮らし体験住宅にチェックイン
移住検討者向けの体験住宅で、気軽にぷち移住体験(宿泊)します。
場所は、役場から車で約10分。見晴らしよい高台にあります。
・使用期間:1泊2日以上6泊7日以内
・料金 :2350円/泊
・人数 :1泊あたり1〜6名の利用
なお、希望すれば夕食に地元料理の提供もお願いできるそうです。
■かわまた暮らし体験住宅ご利用案内
https://www.town.kawamata.lg.jp/site/kurashi-tetsuzuki/nichiikikyojutaikenshisetsu.html
■ちょうどいい田舎暮らしが味わえる「かわまた暮らし体験住宅」
https://mirai-work.life/magazine/5796/
17:00スーパー等の見学、翌日の朝食の買い物へ
川俣町の中心部には、スーパーマーケット「リオンドール」や、「いちい」、「カインズ」、「業務用スーパー」、「コメリ」、「ツルハドラッグ」などが近接していて、食料品から日用品まで生活必需品がそろいます。買い物環境を見て回り、翌日の朝食なども買っておきましょう。
「道の駅かわまた」には、地産野菜の直売所があり、買い物を楽しむ地域の方の姿も見られます。

18:30プランA:御食事処 だいまるで夕食
夕食は地元のお店へ。創業50年を超える、地元で長く愛されるまち食堂です。
「御食事処 だいまる」の名物「シャモセット」は、ミニシャモ丼とシャモラーメンが一度に味わえる人気メニュー。川俣シャモの魅力を存分に堪能することができます。(定休日:第2・4日曜日、その他不定休あり)
■だいまる
https://syamoken.jp/omise/shamo5
18:30プランB:ニュー新川で夕食
老舗割烹がリニューアルした食堂。シャモカツ定食が名物です。2階の宴会場は、川俣町で毎年開催される国内最大級のアンデス音楽祭「コスキン・エン・ハポン」の会場になります。(定休日:月曜日)
20:00体験住宅に戻ってゆっくりお過ごしください
08:00体験住宅を出発
09:00【民間事業者を訪問】ベルグ福島へ
ベルグ福島は、接ぎ木苗生産販売で国内トップシェアを持つ「ベルグアース株式会社」の東日本拠点(本社は愛媛県)。人工光利用型育苗施設や植物ワクチン苗の量産技術など、最先端技術を取り入れた次世代農業を実践しています。
■ベルグ福島
https://arwrk.net/recruit/bergefukushima

11:00道の駅までい館へ
までい館は、花をシンボルにした飯舘村の復興拠点で、施設中央の屋根は「花かご」をイメージして設計されています。ショップやセブンイレブンが入っているので、ちょっとした買い物や食事はここで済ませることができます。翌日の朝食などを買っても。
敷地内には天然芝が広がる「ふかや風の子広場」やドッグラン「のびのび」があります。家族や友人たちとゆったり過ごせる場所として、チェックしておきましょう。(定休日:水曜日)
■いいたて村の道の駅 までい館
https://madeikan.com/
12:00道の駅までい館のレストランで昼食
「MADEI KITCHEN」は、復興支援から生まれたコラボメニューや村人が作る食材なども使ったレストラン。切りたてで新鮮な飯舘牛と飯舘村産のお米を使ったランチが食べられます。
■MADEI KITCHEN
https://madeikan.com/food/
13:00【公的施設を訪問】いいたて移住サポートセンター【 3ど°】へ
「 3ど°」は、村民と移住者・移住希望者をつなぎ、村の暮らしについて教えてくれるステーションです。
「3ど」の名前の由来は「3度は、飯舘村を訪ねてほしい」という思いから。
令和6年にリニューアルした施設を訪れ、移住や飯舘村について教えてもらいます。(要事前予約)
14:30プランA:【民間事業者を訪問】エムケーファームへ
エムケーファームは、震災で使われなくなった旧臼石小学校を拠点に、村内の農地でミニトマト、さやえんどう、茄子、インゲン、ピーマンなどの野菜を生産している会社。飯舘村の耕作放棄された農地を復活させる試みや、6次化のための商品開発をしており、村内の農業に関する課題に取り組んでいます。25年からはキノコ栽培も開始し、今後ハウスを増やしていく予定です。
■株式会社エムケーファーム
https://www.vill.iitate.fukushima.jp/site/iju/12351.html
■インタビュー:難しい、でも諦めない。「エムケーファーム」が企業として飯舘村で農業を営む意味とは
https://mirai-work.life/magazine/13006/
14:30プランB:【民間事業者を訪問】福相農園へ
福相農園は土木工事事業を展開する福相建設のグループ会社。耕作放棄地を活用した事業モデルで、ジャガイモ、ブロッコリー、ユーカリなどの多彩な農作物を栽培しています。農作物の栽培・収穫・出荷を中心とした仕事内容です。
■福相農園
https://www.vill.iitate.fukushima.jp/site/iju/10677.html
https://arwrk.net/recruit/fukusonoen
17:00福島駅に到着
レンタカーを返却します。
17:47やまびこ152号で福島駅を出発
東京駅に19:28到着です。