海沿いエリアを車を使わずにめぐる

レンタカーを使わずにふくしま12を巡る1泊2日のモデルコースを紹介します。浪江町では乗合ミニバス「スマモビ」、楢葉町ではシェアサイクル「COGICOGI」、富岡町は徒歩で町内をめぐります。
※本ページで紹介しているコースは、東京から電車(新幹線または特急)を使って最寄り駅まで向かい、レンタカーを使わずに巡るプランの一例です。実際に予定を組む際は、訪問日程に応じて営業日・時間等をご確認ください(こちらの情報は更新時点【2025年5月20日】のものです)。また、移住相談窓口や企業などは、事前のアポイントメントが必要となります。
スケジュール
07:30【出発地】東京駅
余裕を持って東京駅に到着しておきましょう。「特急ひたち3号」は、東京駅のほか、品川駅や上野駅などからも出発可能です。

07:52特急ひたち3号で東京駅を出発
浪江駅までは3時間強。特急ひたちの車内は、Wifiも電源も使えます。パソコンで仕事をしながらの移動も可能です。
11:16浪江駅に到着
浪江町では、日産自動車が運営するオンデマンド配車サービス「なみえスマートモビリティ(スマモビ)」が利用できます。地域の新しい取り組みを体験してみましょう。
スマモビの使い方をホームページでチェックし、事前にユーザー登録を済ませておきましょう(ID、パスワードの発行には最大1営業日かかります)。
事前登録がなくても浪江駅などの主要スポットにはデジタル停留所が設置されているので、ゲストユーザーとして配車予約できます。
■日産スマートモビリティ
https://www.smamobi.jp/
■車がなくても移動の自由を確保。浪江町で活用が進むデマンド交通「なみえスマモビ」
https://mirai-work.life/magazine/2630/
11:30スマモビで行ける飲食店で昼食
さっそくスマモビを使って飲食店に行ってみましょう。町で作成したグルメマップ等を参考に、気になる飲食店を探してみるのも楽しいですね。いくつか候補を紹介します。
■グルメマップ
https://www.town.namie.fukushima.jp/uploaded/attachment/19302.pdf
<おすすめの飲食店>
●Aspiration(アスピレーション)
ハンバーガーとコーヒーのお店。パティは福島牛を100%使用していて肉厚&ジューシー。ソースとトッピングを選んでオリジナルバーガーを作れます。(定休日:月曜日、火曜日)
https://www.instagram.com/a_ration_/
●ジョワイストロ ナミエ
東京恵比寿の老舗ビストロが手掛ける、地元食材を活かしたフレンチレストラン。ランチはコースのほか、日替わりやカレーなども楽しめます。(定休日:火曜日、水曜日)
https://joyeuxstronamie.owst.jp/
●西内食堂
地域の人に愛されている食堂。店のキャッチフレーズは「うどんを食べて元気になろう」。のどごしが良くコシの強い本場のさぬきうどんを味わえます。(定休日:月曜日、月末の火曜日)
https://www.instagram.com/nishiuchi_shokudo/
13:00【公的施設を訪問】「まちづくりなみえ」の浪江町移住・定住相談窓口へ
移住相談しつつ、浪江町の魅力について教えてもらいます。
住む場所や助成、起業、就農に関することなど、いろいろと聞いてみましょう。現地案内もお願いできます。(定休日:水曜日、日曜日、祝日/要事前予約)
■浪江町移住ガイド
https://iju.mdnamie.jp/
15:00プランA:【民間事業者を訪問】ウッドコアへ(職場見学)
浪江町の求人企業を訪問しましょう。(要事前予約)
ウッドコア社は、国内最大規模の原木一貫生産型集成材工場で、中大規模木造建築向けの高付加価値製品の生産を行っています。
■ウッドコア
https://arwrk.net/recruit/woodcore
この他、浪江町の求人企業は、
https://mirai-work.life/work/joblist/#cities=37
から探せます。
15:00プランB:請戸小学校と大平山霊園へ
請戸小学校は福島県内唯一の震災遺構。「震災を風化させず、多くの人に震災を自分事として捉えて欲しい」との思いから、被害を受けた校舎を保存して一般公開しています。(定休日:火曜日)
大平山霊園は請戸小学校から約2km先の高台にあり、震災時に児童や教職員が避難した場所。津波などで亡くなられた方々の名前が刻まれた慰霊碑と墓地があります。
■震災遺構 浪江町立請戸小学校
https://namie-ukedo.com/
17:00プランA:スーパーの見学、翌日の朝食の買い物へ
浪江町には、大型スーパー「イオン浪江」があります。訪れて買い物環境を確認しつつ、翌日の朝食などを買いましょう。

17:00プランB:ふれあいセンターなみえへ
ふれあいセンターなみえは、令和4年にオープンした町民のための交流場です。3万平米の敷地に複数の集まる充実した施設を見学しましょう。
「ふれあいげんきパーク」でボルダリングが楽しめ、「ふれあい交流センター」の図書コーナーには2万冊以上の蔵書と500以上の視聴覚資料があります。(図書館の定休日:月曜日)
隣接の浪江町地域スポーツセンターにはトレーニングルームがあるので、ぜひ見学してみてください。
■ふれあいセンターなみえがオープン
https://www.town.namie.fukushima.jp/soshiki/12/30807.html
■浪江町地域スポーツセンター
https://www.town.namie.fukushima.jp/soshiki/35/32422.html

18:30お食事処若あゆで夕食
「福島いこいの村なみえ」内にはお食事処 若あゆがあります。地元の魚を使った和食中心のコース料理を楽しめます。(要事前予約)
08:30チェックアウト
09:04浪江駅を出発
常磐線の水戸行きに乗車します。
09:33木戸駅に到着
木戸駅は楢葉町の駅の一つです。楢葉町での移動はシェアサイクルを利用。木戸駅にサイクルポートがあります。シェアサイクルは電動アシスト自転車なのでラクに移動ができ、乗り捨ても可能なので、町内の移動に便利です。
■楢葉町のシェアサイクル(レンタサイクル)
https://cogicogi.jp/smart/port-naraha.html
10:00【公的施設を訪問】楢葉町移住相談窓口・まざらっせへ
楢葉町の移住相談窓口は、楢葉町地域活動拠点施設「まざらっせ」内にあります。
「まざらっせ」とは、「一緒にまざりましょう」という地域の方言。地域の人たちや移住者が交流する場として作られた施設です。楢葉町のこと、すまいや生活環境、企業も含めた移住支援制度などについて教えてもらいましょう。また、お試し住宅の鍵の引き渡しも済ませておいてください。
まざらっせにはコワーキングスペースなどもあり、町外の人も利用可能。イベントも開催しているので、公式ホームページのお知らせをチェックしておくと良いでしょう。
(移住相談窓口の定休日:日曜日、祝日、第2・4水曜日)
■暮らすなら楢葉
https://kurasu-naraha.jp/
■「まざらっせ」
https://mazarasse.com/
11:00ここなら笑店街で昼食
「ここなら笑店街(しょうてんがい)」は、楢葉町のコンパクトタウン「笑(えみ)ふるタウンならは」の中にある、スーパー、ホームセンター、飲食店、ベーカリーなどが入った商業施設。和食、洋食、中華などさまざまなジャンルの飲食店から、お好みの店で昼食を取りましょう。
食後に時間があれば、スーパーやホームセンター、同敷地内にある「みんなの交流館 ならはCANvas」を見学してもいいでしょう。
■ここなら笑店街
https://naraha-kokonara.com/
■みんなの交流館 ならはCANvas(休館日:第2、4火曜日、年末年始)
https://naraha-canvas.com/
12:51竜田駅を出発
シェアサイクルを竜田駅で返却し、常磐線の原ノ町行きに乗車します。
12:57富岡駅に到着
とみおかくらし情報館へ徒歩で向かいます(約10分)。

13:30とみおかくらし情報館へ
「とみおかくらし情報館」は、町の写真館として親しまれた「竹村写真館」をリノベーションして造られた移住相談窓口。お試し住宅も併設しています。相談員に移住や町の話を聞きましょう。
また、富岡町では、町内への移住・定住希望者に対して町で借上げた住宅の貸出をしています。入居要件があるので、興味のある人は確認しておくといいですね。
(休館日:祝日、年末年始)
■とみおかくらし
https://www.tomioka-iju.jp/
https://www.tomioka-iju.jp/me_and_plan/otameshi/
■移住相談員さんに聞く!ふくしま12市町村の移住相談窓口ってどんなところ?~富岡町・楢葉町・広野町編~
https://mirai-work.life/magazine/3059/
■富岡町の住まいさがし
https://www.tomioka-iju.jp/me_and_tomioka/live/#sumai
15:00【民間事業者を訪問】地元の不動産屋さんに行き住宅を調べる
「実際に住む場所を探してみたい」という方は地元不動産屋さんを訪ねてください。
たとえば、
■日東建設
https://tomioka-shokokai.jp/office/nittoukennsetu/
■福双エステート株式会社
https://www.fukusoestate.com/
といった不動産屋さんがあります。どちらもとみおかくらし情報館から徒歩10分圏内です。
16:00ふくしま12市町村移住支援センターへ
「ふくしま12市町村移住支援センター」は、12市町村(南相馬市、田村市、川俣町、浪江町、富岡町、楢葉町、広野町、飯舘村、葛尾村、川内村、双葉町、大熊町)への移住・定住を促進するための支援等を行っています。今回訪れた町以外について知りたいときは、1か所で広域の情報が得られるので便利です。
富岡合同庁舎内にあり、不動産屋さんやさくらモールからは徒歩15分程度。時間に余裕があれば訪れてみてもいいでしょう。
※移住相談を希望の場合は下記フォームよりお申込ください。
https://mirai-work.life/forms/consultation/
■ふくしま12市町村移住支援センター
https://mirai-work.life/about/
17:00さくらモールを見学
さくらモールとみおかは、双葉郡最大のショッピングセンターで、週末を中心に近隣市町村からも利用者が多く訪れます。スーパーマーケットのほか、日用品や薬品を扱うドラッグストア、小型家電や園芸資材などが購入できるホームセンターがあるため、ある程度の日用品はそろえることができます。ランチを求めて多くの人が集まるフードコートも営業しています。(営業時間:10:30〜19:00)
その後、富岡駅までは徒歩で向かいます(約20分)。
■日用品はどこで買う?ふくしま12市町村の買い物事情(後編)
https://mirai-work.life/magazine/8461/

18:30串誠で夕食
電車までの時間で夕食を済ませましょう。駅前にある「串誠」は、お店で串打ちする自家製串揚げが自慢の居酒屋。鮮魚や国産牛、地元野菜を使った串揚げや、本格的な和食の一品料理も人気です。(定休日:日曜日、祝日)
19:39特急ひたち30号で富岡駅を出発
東京駅に22:44到着です。