【大熊町】未来に向け、生まれ変わりつつある町を体感する

大熊町

大熊町をめぐる1泊2日のモデルコースです。震災からの復興は、町民の強い想いと、全国からの支援によって着実に進んでいます。震災前の美しい町を取り戻すべく、インフラ整備や新たな施設の建設が進められています。生まれ変わりつつある町をまわりましょう。

※本ページで紹介しているコースは、東京から電車(新幹線または特急)を使って最寄り駅まで向かい、レンタカーなどを使って巡るプランの一例です。実際に予定を組む際は、訪問日程に応じて営業日・時間等をご確認ください(こちらの情報は更新時点【2025年5月20日】のものです)。また、移住相談窓口や企業などは、事前のアポイントメントが必要となります。

スケジュール

07:30
【出発地】東京駅

余裕を持って東京駅に到着しておきましょう。「特急ひたち3号」は、東京駅のほか、品川駅や上野駅などからも出発可能です。

07:52
特急ひたち3号で東京駅を出発

大野駅までは3時間強。特急ひたちの車内は、Wifiも電源も使えます。パソコンで仕事をしながらの移動も可能です。

11:06
大野駅に到着

大野駅は、大熊町にある駅で、2020年3月に再開。Suicaも利用できます。
町内をまわる無料の巡回バスや、EVのカーシェアなど、環境に配慮した取り組みが開始されているので、ぜひ利用してみましょう。8月からはデマンドタクシーの運行も開始しています。

■大熊町の無料生活循環バスの利用も可能
https://www.town.okuma.fukushima.jp/soshiki/seikatushien/16832.html
(年中無休。乗降場所に制限があるのでご注意ください)

■大熊町の小型EVの使い方紹介(まあちゃん号で町内ドライブ)
https://note.com/okuma_town/n/n1a495a403e9d
(4時間無料。要予約)

■デマンドタクシーが運行開始
https://www.town.okuma.fukushima.jp/soshiki/seikatushien/28211.html
(ご利用前日までの予約が必要。月・水・金の週3日運行)

11:30
クマSUNテラスの飲食店でランチ

クマSUNテラスは、2025年に大野駅前にオープンした商業施設。地元食材を楽しめる創作料理の店など複数の飲食店が軒を連ねているので、好みの店で昼食を楽しみましょう。

■【公式】クマSUNテラス
https://okuma-creva-kumasun.jp/kuma-sun-terrace/

13:00
【公的施設を訪問】大熊町移住定住支援センターへ

移住の相談をしつつ、町について教えてもらいます。(要事前予約)
職場見学の相談もできます。

公式インスタグラムで、毎月のイベントを公開しています。気になるイベントをチェックしておきましょう。

■大熊町移住定住支援センター
https://www.town.okuma.fukushima.jp/site/iju/

■【公式】おおくま町移住定住支援センター インスタグラム
https://www.instagram.com/okuma_ijuteiju/

15:00
プランA:お試し住宅にチェックイン

大熊町のお試し住宅は、大熊町移住定住支援センターから車で数分の住宅街。
2005年建築の5LDKで、最大6人が最大7日間、無料で年2回まで利用可能です。
生活に必要な物はほとんど揃っているので、着替えと歯ブラシセットを持っていけば、十分過ごせそうです。

■お試し住宅(移住体験宿泊)
https://www.town.okuma.fukushima.jp/site/iju/23150.html

15:00
プランB:タイズヴェルデホテルにチェックイン

大熊町に震災後初めて開業した民間ホテル。「自分の部屋のようにくつろげるホテル」がコンセプトで、全客室に高品質なシーリー製のマットレスが使われるなど快適な宿泊環境です。共用ランドリーやミニキッチン付きの客室もあり、ショートステイだけでなくロングステイにも適しています。

■【公式】タイズヴェルデホテル
https://www.ties-verdehotel.jp/

15:30
大熊インキュベーションセンターを見学

大熊インキュベーションセンターは、旧大野小学校をリノベーションしてつくられた起業支援拠点。地域活性化と新たな産業創出を目指し、県内外合わせて50以上の企業が入居しています。

1時間150円で使えるコワーキングスペースや、コミュニティスペースもあるので、ぜひ見学してみましょう。

■旧小学校を再生し、新しいビジネスを育てる場に !「大熊インキュベーションセンター」
https://mirai-work.life/magazine/4468/

■【公式】大熊インキュベーションセンター
https://okuma-ic.jp/

17:30
食事処 池田屋で夕食

2024年5月にオープンした大熊町「特定復興再生拠点区域」初の飲食店。
昼は定食や麺類。夜は居酒屋メニューを提供し、地域の人たちの憩いの場となっていいます。
店主は浪江町出身で、神奈川からIターン。お孫さんをのびのび育てられる環境も魅力だとして移住したそうです。

■大熊にUターンした池田孝代さん 孫をのびのび育てつつ復興を支えたい
https://www.fukko-pr.reconstruction.go.jp/2018/fukushimanoima/shiru/reports/report-76/

19:00
ほっと大熊で入浴(大熊町交流ZONE内)

お試し住宅やホテルにも浴室はありますが、町内にある大浴場を利用してみましょう。
宿泊温浴施設・ほっと大熊は、日帰り入浴も利用可能です。

町が再び活気を取り戻すように、自宅のようにほっとできる場所であるようにとの願いから「ほっと大熊」と名付けられたそうです。

大人500円、小人300円。年中無休。

20:00
宿泊施設に戻ってゆっくりお過ごしください

08:00
宿泊施設をチェックアウト

09:00
【民間事業者を訪問】ネクサスファームおおくまへ

ネクサスファームおおくまは、大熊町が農業復興を目指して2018年に設立した企業で、いちご栽培では日本有数の生産規模を誇ります。人と機械の分業で効率的な生産を目指す植物工場です。収穫は手作業で、一日だいたい150~200キロもあるそうです。国内有数のいちご栽培が、気になる方は、事前に見学について相談してみましょう。

直売所では、複数の品種のイチゴを買えるのはもちろん、ジャム・蒟蒻ゼリー・セミドライフルーツ・クラフトビールなども購入できます。

■念願の周年栽培を「いちご工場」で実現
https://mirai-work.life/magazine/901/

10:30
【民間事業者を訪問】求人企業を訪問

暮らすとなると、どんなお仕事があるのかは気になるポイントです。
気になる企業を訪問して、雰囲気を掴んでおくことも重要です。(要事前予約)

■株式会社アセンド
同社は、原子力の専門家集団として、福島復興に向け、遠隔操作などで持てる技術を発揮する企業です。
福島の事業所は、楢葉町と大熊町があり、大熊町では、復興に関わる原子力分析技術者を募集しています。
https://arwrk.net/recruit/ascend
(※就業場所は、楢葉町/大熊町にあります)

その他、大熊町の求人は
https://mirai-work.life/work/joblist/#cities=35
から探せます。

12:00
おおくまーと内の店舗で昼食(大熊町交流ZONE内)

おおくまーとには、飲食店・ベーカリー・コンビニなど、イートイン・テイクアウトも含めて食事の際に利用できる店舗が複数入っています。
施設内に自由に使えるテーブル席などもあるので、ここで昼食を取りましょう。

13:00
大熊町交流ZONEを見学

「大熊町交流ZONE」は、前日に利用した温浴施設「ほっと大熊」、地域の交流拠点「linkる大熊」、複合商業施設「おおくまーと」からなる、大熊町の新シンボルです。

「linkる大熊」は、図書コーナーやキッズルーム、運動スタジオ、カラオケ・音楽スタジオ、クッキングスタジオなどそろった、地域の人々が集まる場所です。地域住民はもちろん、町外の方も利用可能です。

「おおくまーと」には飲食店のほか、電気屋さんやコインランドリー、美容室、雑貨屋など、住む際に訪れることになる店舗もそろっています。移住をイメージしながらまわってみると良いでしょう。

14:30
学び舎 ゆめの森を見学

大熊町の「学び舎 ゆめの森」は、全国から注目される町立の学び舎で、遠方から教育移住するご家族もいるほどです。
地域の0歳〜15歳の子どもたちが通います。
「生涯幼稚園児 〜熱中する探求者〜としての資質・能力の成長」を学びの基盤とし、校舎はもちろん、カリキュラムにもさまざまな工夫がされ、「遊びの中で探求する」仕組みが随所に散りばめられています。

外から校舎を見るだけでもその一面を垣間見ることができます。

■大熊町立 学び舎 ゆめの森
https://manabiya-yumenomori.ed.jp/

■フェンスもチャイムもない学校。大熊町立 学び舎 ゆめの森のシームレスな学び
https://mirai-work.life/magazine/8254/

15:30
CREVAおおくまを見学

CREVAおおくまは2025年に大野駅前にオープンした産業交流施設で、前日に訪れたクマSUNテラスの隣りにあります。コワーキングスペースのほか、「分析」をテーマにしたJAEAの情報発信スペース「ANALYSiS LAB.」(アナリシスラボ)や、東京電力福島第一原子力発電所の事故により影響を受けた環境を再生するための取組を情報発信する施設「中間貯蔵事業情報センター」などもあるので、見学してみましょう。

■【公式】 CREVAおおくま
https://okuma-creva-kumasun.jp/creva-okuma/

■【現地レポート】大熊町・JR大野駅前に誰でも使えるコワーキングスペースがある「CREVAおおくま」&商業施設「クマSUNテラス」が誕生!
https://mirai-work.life/magazine/13489/

16:53
大野駅から常磐線に乗車

17:46
いわき駅でひたち26号(品川行き)に乗り換え

今回紹介したスポットとルートはこちら