最先端のドローン測量で社会インフラ設計に貢献できる広野町・大和田測量設計
福島県浜通りを中心に、土地の測量・調査・設計・情報処理などの事業を手掛ける株式会社大和田測量設計(以下、大和田測量設計)。約40年にわたり積み上げてきた従来の測量技術に加え、近年は業界に先駆けてドローンを活用した情報施工にも取り組み、行政から一般企業まで、幅広いニーズに応えています。
大和田測量設計では今、採用活動にWeb面接を取り入れるなど、移住先での仕事に不安を感じる方が気軽に応募できる仕組みを取り入れ、人材の確保に取り組んでいます。双葉郡広野町にある本社を訪ね、手掛ける事業や会社の雰囲気、採用の現状について教えていただきました。
高性能ドローンを業界に先駆け導入
大和田測量設計の本社は、広野町の中心部から西へ約2km離れた位置にあります。また、広野駅前にデータセンターを、福島市と郡山市に支店を、南相馬市と神奈川県相模原市には営業所を構えており、県内外から寄せられるさまざまなニーズに迅速に対応できる体制を整えています。
近年、その事業の大きな柱となっているのが、ドローンを活用した3次元データの収集・活用です。新しい林道を作る際や、風力発電やメガソーラーの施設を建設する際など、山間地等を広範囲に測量しなければいけない案件において、ドローンは大きな力を発揮します。
「うちの社長は創業者でもあり、この道一筋の大ベテランですが、その一方で新しい技術に取り組むことが大好きなんです」
と語るのは、営業二課の平山昌仁課長。従来の測量方法に比べて圧倒的に短時間かつ広範囲で測量できるドローンは今日の測量技術において欠かせない存在になりつつありますが、大和田測量設計では業界に先駆けて10年以上前に高性能のレーザーを積んだ大型のドローンを導入し事業を拡大。それに伴い、採用活動にも積極的に取り組んできました。
中途社員一人ひとりに入社式を挙行
大和田測量設計では、新卒社員が入社する4月だけでなく、中途入社の社員が入社するたびに入社式を挙行し、新しい仲間を迎え入れています。本社の会議室に課長職以上の社員が集まり、一般社員はオンラインで参加。全社員に見守られながら社長から辞令の交付を受け、入社の挨拶をおこない、新しい一歩を踏み出します。「家庭的で温かい」(平山課長)という社風を象徴するイベントの一つです。
埼玉県から移住し2024年5月に入社した箭内大輔さんも、もちろん入社式を経験。「どんな挨拶をすればいいのかと数日前から緊張していましたが、身が引き締まる良い経験ができました」と振り返ります。
箭内さんのお父様は、福島県田村市の出身。東日本大震災以前は家族で浜通りに遊びに来ることも多かったそうです。
「昔遊びに来ていた地域の復興に何かしらの形で関わりたいとずっと思っていて、大学2年生の夏から双葉郡内の各地にボランティアやスタディツアーで足を運ぶようになりましたが、そのうち、復興に関わりたい気持ちが現地に住みたい気持ちに変わりました。埼玉にいたほうが買い物や交通の利便性は高いですが、不安はまったくありませんでしたね。むしろ、少し不便な生活を望んでいたのかもしれません」
大学時代に測量やドローンについて学ぶ機会があったという箭内さん。大学卒業後、一度は埼玉県内でサービス業に従事しましたが、学んだ知識を福島で活かしたいと考え、福島12市町村内で転職を模索。そのなかで見つけたのが大和田測量設計の求人でした。現在は情報施工課に所属し、先輩の指導を受けながら、ドローン測量のための飛行計画作りや、飛行によって得られたデータの処理などに関わっています。
資格取得にまつわる支援・手当が充実
箭内さんが今後活躍の幅を広げていくうえで必要となるのが、国家資格の「無人航空機操縦者技能証明」や民間資格の「ドローン操縦士」といった資格の取得です。また、ドローンによる測量技術の精度を高めるためには、測量そのものの知識も習得する必要があります。
会社では、こうした資格の取得によって社員が成長できるよう、資格取得支援制度を設けています。受験料の補助はもちろん、資格が取得できた暁には、その資格レベルに応じて手当を支給。また、仮に資格の取得が叶わなかったとしても、頑張って勉強をした取組そのものを評価し給与に反映するなど、積極的なチャレンジを社員に促す仕組みを構築しています。
給与面以外での福利厚生も豊富です。夏には2泊3日程度の慰労会を毎年開催。近年では四国地方や中国地方などに出かけました。また年末には1泊2日の忘年会があり、2023年には松島へ。移動のバス内ではビンゴ大会が行われ、一等賞の社員には松坂牛がプレゼントされるなど、賞品の豪華さから人気のイベントになっています。
その他、30歳未満の社員に向けた家賃補助制度など、日々の生活を支えるうれしいサポートもあります。
Web面接の導入で遠隔地からの面接も可能に
2024年夏現在、大和田測量設計で人材を求めている職種は、技術士やシビルコンサルティングマネージャ(RCCM)などの有資格者。いずれも科学や土木技術に関して高度な知識や経験を持つ存在であり、福島12市町村にかかわらず全国で確保が難しい人材です。そうした状況のなかでも自社を選んでもらえるよう、大和田測量設計では採用活動面でも工夫を凝らしています。
その一つとして2024年から新たに導入したのがWeb面接です。書類審査を通過した方であれば、現地に足を運ばなくてもオンラインで面接を受けることができます。実際、Web面接を経て入社した社員がすでに活躍しているそうです。オンラインだけで入社するのが不安な場合は、希望に応じて職場見学も受け入れています。
「来てほしい方に対して給与面や制度面でしっかりサポートするのは当然ですが、それに加えて広野には、豊かな自然という大きな魅力がある。この環境を気に入って下さる方なら、きっと心地良く働いていただけると思います」(平山さん)
箭内さんも、広野町で過ごす時間から大きな充実感を得ているようです。
「こちらに来てからの時間は、ゆったりとしているのにとても有意義。生活そのものがとても楽しいです。最近では『広野わいわいプロジェクト』というNPO法人のお手伝いをしたり、町内のイベントに出かけたりしています。広野には大学時代から顔見知りだった方も多いのですが、新しい関係も広がってきていて、うれしいですね。資格や技術を身につけて会社に貢献しつつ、広野町の人たちとも密に関わっていきたいです」
箭内さんのように、広野町では移住者も自然にまちづくりに関わっています。そんな広野町に根を張り、すべての社員を温かく受け入れてくれる大和田測量設計。測量の世界で身につけた技術や知識を新しい場所で活かしたいと考える方にベストな環境が整っています。
大和田測量設計の求人はこちら。
>https://arwrk.net/recruit/geo999
福島12市町村の設計・開発・製造・土木関連の求人はこちらをご覧ください。
>https://mirai-work.life/work/joblist/#job_type=civilengineer_manufacture
■株式会社大和田測量設計
1981年設立。測量・調査、設計・計画、情報処理、ドローンの4分野で事業を展開。特に近年は最先端のテクノロジーを駆使した高品質3次元データの提供で、公共事業にまつわる測量業務のほか、福島県内外から多くの依頼を受けている。YouTubeチャンネルを開設し広野町の歴史を紹介するオリジナル動画を配信するなど地域を盛り上げる活動にも積極的に取り組む。
所在地:〒979-0406 福島県双葉郡広野町上浅見川字山崎50-4
TEL:0240-27-4151
※所属や内容は取材当時のものです。最新の求人情報は公式ホームページの採用情報をご確認いただくか、直接お問合せ下さい。
文・写真:髙橋晃浩