ヤマツツジが見頃の高柴山に登る。ふくしま12 登山レポート
福島12市町村には、標高が低く日常的にハイキングを楽しめる山がたくさんあります。冬季の山間部でも県内の他の地域に比べて降雪量が少ないので、春には残雪がほとんどなく、瑞々しい新緑や季節の花を少し早めに楽しむこともできます。
今回登るのは「高柴山」
今回ご紹介するのは田村市と小野町に位置する、標高884メートルの「高柴山」。5月下旬からヤマツツジが見ごろを迎える人気のスポットです。ふくしま12市町村移住支援センターの登山大好き 徐(じょ)さんと一緒に高柴山の山歩きレポートをお届けします。
今回は田村市に位置する「門沢登山口」からスタート。山頂まではゆっくり歩いても1時間弱で到達でき、登り始めは少し傾斜がありますが、初心者にも優しいコースです。門沢登山口のほか、浮金登山口と牧野登山口の計3つの登山口があり、最もコースタイムの短い浮金登山口からのコースが人気のようです。
さっそく登山開始
これまで様々な山に登ってきた徐さん。慣れた足取りで進んでいきます。昨年も同じ時期に高柴山を訪れたそうですが、そのときは霧がかかってあまり良い景色が見れなかったとのこと。今年こそは晴れて綺麗な景色が見られることを願います。
時々足を止めつつ、新緑やお花などを眺めながらゆっくり進んでいきます。山頂に近づくにつれヤマツツジの姿が徐々に増え、期待も高まります。
山頂付近は景色が開けてくるので、田村市の船引町が見えてきます。普段通る町並みも、遠目から見下ろすと一味違って見えますね。
山頂付近まで来ると山道はヤマツツジに囲まれていき、徐さんのテンションも上がります。
山頂に到着
山頂に到着すると、ヤマツツジが一面に広がる箇所が見えてきます。自生して広がる姿は自然の強さを感じますね。
展望台からはヤマツツジを通して船引町、反対側からは遠目で小野町を見下ろすことができます。
この日は少し雲がかかっていましたが、時折太陽が顔を覗かせてくれたので、良い景色を楽しむことができました。登山をしている方の姿も見られ、みなさんもヤマツツジの眺めを楽しんでいるようでした。
休日には家族でお子さんと楽しく登山している方もいるようで、多くの地域の方に愛されている山だということが分かります。
12市町村に暮らしながら
こんな景色を見られるのも、自然が身近な地域に暮らす醍醐味のひとつ。
福島12市町村には他にも
・田村市と川内村の境にあり花の百名山でもある「大滝根山」
・太平洋を一望できる南相馬市の「国見山」
・川俣町と飯舘村の境に位置し富士山が見える北限の「花塚山」
など、個性豊かな山々がたくさんあります。
12市町村から少し足を伸ばせば、福島県内には日本百名山にも数えられる山や、標高が高く登りがいのある山なども多くあり、様々な登山体験ができるはずです。徐さんもそんな環境を楽しんでいるうちのひとり。みなさんも、福島で登山ライフを楽しんでみてはいかがでしょうか。
徐 銓軼(じょ せんい) / ふくしま12市町村移住支援センター開設当初から広報を担当。長年、体重の変化に悩まされ続け、これまで幾度となく登山を通して奇跡的ダイエットに成功した経験あり。「そこに山があるから」という人生の座右の銘から、もっぱら週末には県内外の山々に出没しているそう。 |
文・写真:ふくしま12市町村移住支援センター 稲村