生活・その他

ふくしま12市町村のおすすめカフェ6選!

2023年2月21日

福島12市町村にも、個性豊かで魅力的なカフェがいろいろあります。

今回はその中から、丁寧に作られたおいしいランチやコーヒー、スイーツなどが楽しめる、おすすめのカフェ6選をご紹介します!

すてきなカフェタイムを過ごしながら、ぜひ、お店のスタッフや地域の人たちと交流してみてください。福島12市町村の魅力をより深く知ることができるはずです。

【南相馬市】Odaka Micro Stand Bar~オムスビ~ 

\おすすめポイント!/
こだわりの一杯が味わえる、まちの憩いのカフェ。

JR常磐線「小高駅」からまっすぐ伸びる駅前通りを、3分程歩くと見えてくるおしゃれなカフェ「Odaka Micro Stand Bar~オムスビ~」、通称・OMSB(オムスビ)。

オムスビという店名の由来は、人と人とのご縁を結ぶ「お結び」から。お客さんとのコミュニケーションを大切にしているこのお店では、その名のとおり、地域住民や学校帰りの高校生などが代わる代わるやって来てスタッフとの会話を楽しんでおり、まちの憩いの場になっていることが感じられます。そんな温かい雰囲気が心地よく、初めて訪れる方もほっと一息つけるお店です。

おすすめのメニューは「スペシャルティコーヒー(ブレンド 500円、シングルオリジン 600円〜)」。信頼できるバリスタから仕入れた豆を使用し、注文が入ってから豆を挽き、1杯1杯ハンドドリップで淹れます。その時の気分や好みに合わせて豆を選べるサービスも行っているので、とっておきの一杯が味わえますよ。

そのほかカフェラテやココア、メロンクリームソーダなど、ドリンクの種類も充実しています。

フードメニューの中で人気なのは「たまごサンド(440円)」。外はパリッと、中はもちもちの食感のパンを使用していて、子どもからご年配の方まで親しめる味です。コーヒーと相性抜群のサンドイッチは、 ランチタイムにもピッタリ!

「サンドイッチはテイクアウトもできるので、ピクニックやお家ランチを楽しんでいただくこともできますよ!」とスタッフの蒔田志保さん。

オムスビのすぐ近くには、作家の柳美里さんが店長を務めるブックカフェ「フルハウス」もあります。小説からフィクション、絵本までそろっていて、読書好きにはワクワクする空間です。小高のまちを歩きながら、おいしいコーヒーに、読書に、新しい出会いを楽しんでください。

■【店舗移行】アオスバシ パンとカフェ (旧:Odaka Micro Stand Bar ~オムスビ~
住所:〒979-2121 南相馬市小高区東町2丁目49
TEL:0244-32-0914
営業時間: 火・水・木・土 11:00~16:30(L.O 16:00)
定休日:月・金・日
Facebook:https://www.facebook.com/odakao.msb/
Instagram:https://www.instagram.com/cafe_aosubashi/

【楢葉町】()なたぼっこ

\おすすめポイント!/
地産野菜を使って丁寧に作られた和漢膳料理が人気。陽だまりのような温かいカフェ。

2018年にオープンした隠れ家カフェ「陽なたぼっこ」は、フードコーディネーターや和漢膳マイスターなど多様な資格を持つ店主・吉田泰子さんが、素材を吟味して作る「和漢膳料理」が人気のカフェです。

和漢膳料理とは、東洋医学の考えをもとに、中国薬膳を日本人の身体や味覚に合わせてアレンジした料理のこと。一品一品心を込めて作られる料理は、身体にやさしく見た目も美しい一皿です。

おすすめメニューは「本日の和漢膳ランチ」。9種類以上の野菜が使われたおかずとメインのほか、オプションでデザートを付けることもできます。

メインは日替わりで、アンチエイジングやアレルギーなど、症状別に効果が期待できるメニューを楽しめます。地元農家の新鮮な野菜を使用して丁寧に作られる料理は、素材の味が生きた、身体にじんわりとしみる優しい味です。

そのほか、「鶏と野菜のフォー」や「トムヤム風のフォー」、「グリーン/イエローカレー」など、1日分の緑黄色野菜約120gが摂れて、おいしく健康的になれるメニューばかり。どのメニューにも前菜が付くので、満足感のあるランチが楽しめます。

また、ドリンクメニューは“飲む点滴”とも言われる甘酒を使った「甘酒スムージー」や「甘酒ミルクティー」がおすすめです。甘酒に含まれる麹菌には消化吸収を助ける働きがあり、免疫力を高めてくれるので疲労回復や美容効果もあるのだとか。

お誕生日や記念日には色とりどりの華やかなブーケサラダが人気です。手土産やプレゼントとして、テイクアウト用にも仕立てていただけます(要3日前予約)。

「季節や食べ物の持つ性質など、いろいろな角度から考えてとっておきの一品を作っています。バランスの良い食事で体調を整えて、毎日を元気に過ごしてほしいです」と店主の吉田さん。

お店は一軒家を改装して造られたすてきな(たたず)まいで、明るい日差しの中で心地よく過ごせます。店名のとおり、縁側でひなたぼっこをしながらゆっくりと過ごすのも気持ちがいいですよ。ぜひ、身体も心も満足できるひとときを味わってください。

■陽なたぼっこ
住所:〒979-0603 楢葉町井出字八石36-4
TEL:090-9039-0200
営業時間: 11:00〜15:00
定休日:土・日・祝日(不定休あり)
アクセス:常磐自動車道 広野ICより車で11分 
      JR常磐線 竜田駅より徒歩10分
Instagram:https://www.instagram.com/hinata_bokko86/

【富岡町】Re-Birth cafe(リバースカフェ)

\おすすめポイント!/
栄養バランスのとれたメニューで身体も心も健康に。誰もが笑顔になれるカフェ。

2022年春に、富岡町にある交流拠点施設「トータルサポートセンターとみおか」内にオープンした「Re-Birth cafe」は、フィットネスジムなどを展開する「メディカルフィットネス『Re-Birth』」が運営する、健康志向のカフェです。最大の特徴は、管理栄養士が監修したおいしくて栄養バランスのよい食事が摂れること。

特におすすめのメニューは「キーマカレー」(単品800円・ドリンクセット1,120円~)。大豆ミートが使われているので高タンパクでヘルシーなうえ、数種類のきのこが入っているので食べ応えもあり、一皿で満足感が得られます。また、「大根としょうがのとろとろスープ」や「アスパラのクラムチャウダー」などの温かいスープには、地産食材がふんだんに使われていて、滋味深い味わいで心も体もじんわりと癒やしてくれます。

人気のスコーン(各種280円)は、生地にこだわり店内で毎朝焼き上げて作られています。桜いちごやくるみバナナ、チョコチップなど、味わい豊富で選ぶのが楽しくなるほど!地域の方々と一緒にメニュー開発をすることもあるのだそうです。

ドリンクも、体にやさしく健康的なメニューが充実しています。旬の野菜や果物をたっぷりと使用したスムージーは、その日の体調に合わせてスタッフに相談しながら作ってもらうこともでき、一日に必要なビタミンやミネラルをおいしく、バランスよく摂り入れることができます。

「食事に関する相談を管理栄養士にしていただくこともできますし、医療・スポーツ専門スタッフのサポートで、体が不自由な方でも安心してカフェ時間をお楽しみいただけます」と店長の長谷川里穂さん。

「Re-Birth cafe」からJR常磐線「夜ノ森駅」までの全長2.2㎞の道には、約400本のソメイヨシノが植えられていて、春には満開の桜並木が続く「夜の森 桜トンネル」が楽しめます。カフェメニューは全品テイクアウトできるので、お花見のお供にもおすすめです。

■Re-Birth cafe
住所 :〒979-1151 富岡町大字本岡字王塚36(「トータルサポートセンターとみおか」内)
TEL:0240-25-8915
営業時間:平日 10:00〜19:00、土・日・祝 10:00~17:00
定休日:木曜
アクセス:常磐自動車道 常磐富岡ICより車で8分
     JR常磐線 夜ノ森駅より徒歩20分
HP:https://rebirth-cafe.jp

【川内村】Café Amazon 

\おすすめポイント!/
本格エスニック料理とこだわりのコーヒーが楽しめる、タイ発祥の人気カフェ。

雄大な阿武隈高地に抱かれた、自然豊かな川内村。村内唯一のカフェとして2016年にオープンしたのが、タイ国内で3,000店舗以上を展開する人気コーヒーチェーン店「Café Amazon(カフェアメィゾン)」です。東日本大震災からの復興を願い、川内村に日本進出第1号店を出店しました。

ログハウス風の店内に入ると、観葉植物いっぱいのぬくもりのある空間が広がっていて、大きな窓からは緑豊かな川内村の風景を眺めることができます。

フードメニューは、グリーンカレーやカオマンガイなどのエスニック料理が充実しています。なかでも、店長のおすすめは、オリジナルカレー。タイで人気のレシピをベースに、川内村産のお米や新鮮な野菜をたっぷり使い、日本人好みのまろやかな味わいにアレンジして作られています。

コーヒーにはタイから直輸入したこだわりの豆が使われていて、看板メニューの「アメィゾン(330円〜)」のほか、タイスタイルの紅茶やスムージーも人気です。スイーツも充実していて、店内では、田村市都路(みやこじ)町にあるお菓子屋さん「結」のシフォンケーキやプリンを味わうこともできます。ぜひ川内村の自然豊かな景観を望みながら、ホッとやすらぐ時間をお過ごしください。

また、「Café Amazon」から徒歩約15分のところにある「天山文庫(てんざんぶんこ)」もおすすめです!美しいロケーションに溶け込む、趣ある茅葺(かやぶ)き屋根の天山文庫は、川内村の名誉村民となった詩人・草野心平氏から贈られた3,000冊の書物を保存するため、村民が一木一草を持ち寄り建てたもの。美しいロケーションに溶け込む趣ある建物は、一見の価値ありです。

■Café Amazon(カフェ アメィゾン)川内店
住所:〒979-1201 川内村大字上川内字町分102
TEL:0240-23-5665
営業時間:11:00〜17:00
定休日:年末年始
HP:https://www.amazon-cafe.jp/

【浪江町】hana-cafe  

\おすすめポイント!/
心づくしのご飯と温かな空間にほっこり。のんびりできる、隠れ家カフェ。

「hana-cafe」は、震災後に茨城県で避難生活を送ってきた畠山浩美さんが浪江町に帰還後に、地域のみんなが気軽に集える場を作りたいと、自宅の一角を使って2019年にオープンさせたお店です。

営業は週に1回、水曜日のみ。その分、温かいおもてなしの贅沢な時間が過ごせます。広い庭を通って玄関に入り、靴を脱いでスリッパに。店内に入ると、まるで自宅に招くような温かさで迎えてくれます。

ランチメニューは、身体にやさしい食材をふんだんに使った「本日のワンプレートランチ」。旬の食材を使って作るため、手作りパンまたは十五穀米に、カボチャサラダ、厚焼きキッシュなど、週ごとに変わるメニューが楽しめます。

食後には、お手製の「本日のデザート」を。こちらも週ごとにメニューが変わるので、イチゴのタルトやガトーショコラなどなど、どんなスイーツに出会えるかはお楽しみ。テイクアウトも可能です。

ランチは20食限定なので、事前の電話予約がおすすめです。「hana-cafe」のInstagramからは営業情報のほか、メニューを確認できます。

「普段は忙しくて手の込んだ料理を作るのが難しい方でも、ここではご飯をゆっくり召し上がったり、お友達とおしゃべりを楽しんだり、のんびり過ごしてほしいです」と畠山さん。

お子さま連れの方は、気兼ねなく外食を楽しんでもらえるようにと2階の和室を利用できます。そんな優しい心配りもうれしいです。

お一人でもお友達とでも、ご家族とでも、のんびりとした温かい時間を過ごしに訪れてみてください。

■hana-cafe(はなカフェ)
住所:〒979-1531 浪江町川添字上加倉232-2
TEL:090-5599-5526
営業時間:11:00〜15:00
営業日:水曜(月ごとに営業日が変わる可能性があります。詳しくはInstagramにてご確認ください。)
アクセス:常磐自動車道 浪江ICより車で4分
      JR常磐線「浪江駅」出口より徒歩21分
Instagram:https://www.instagram.com/hanacafe.namie/
※ランチは20食限定。来店前の予約がおすすめです。

【葛尾村】cafe嵐が丘

\おすすめポイント!/
お好みのカップ&ソーサーで温かいコーヒーを。自然の中に(たたず)む上品なカフェ。

「cafe嵐が丘」は、神奈川県から移住してきた堀江さんご夫婦が2016年3月にオープンした小さなカフェです。

ご主人の安則さんは、都会生まれ都会育ち。「いつか田舎暮らしがしたい」と長年夢見てきたそうですが、定年退職を機に地方移住を決意し、理想の地を求めて軽井沢や房総半島など何カ所も巡った結果、葛尾村に移住しました。しかし、2010年に建物が完成し、いよいよ本格的に葛尾村での生活を始めようとしたまさにその時、震災が発生しました。葛尾村は全村避難となり、5年間は仮設住宅で暮らすこととなったそうです。

でも、安則さんは「大変な時期を支え合って乗り越えたからこそ、葛尾村の人たちとの絆が深まりましたし、憩える場所があることの大切さを知ることができました」と言います。

店内は、洋館を思わせる落ち着いた雰囲気。中に入ると真っ先に目に飛び込んでくるのが、壁一面にディスプレーされた色とりどりのティーカップ&ソーサーです。こちらは奥さまのみどりさんが、40年以上かけて世界中からコレクションした品々なのだそうで、店内では、100種類を超えるカップ&ソーサーの中からお好みのものを選び、コーヒーを淹れていただくことができます。貴重な一点ものも多く、美しいカップに丁寧に淹れてもらうコーヒーは格別です。

「週替わりランチ」(1,300円)には、前菜、サラダ、メイン、コーヒーが付いていて、メインは、和食、洋食、中華とその時々で変わります。調味料はみどりさんが使っておいしいと思うものを全国から取り寄せ、野菜は地元産の新鮮なものを使用。手の込んだ料理はどれも身にしみるおいしさです。「週替わりランチ」をオーダーすると、手作りスイーツが100円引きになるサービスが受けられるのも、うれしいポイントです。

「お店を通してたくさんの人と出会う楽しみができて、私のほうが皆さんから元気をもらっているんですよ」と笑うみどりさん。気さくなご夫妻に、ほっこり気持ちが休まる方も多いはずです。

■Cafe嵐が丘
住所:〒979-1603 葛尾村野川字中島234-2
TEL:0240-25-8922
営業時間:11:30~17:00
定休日:日・月・火
アクセス:常磐自動車道 大熊ICより車で40分/磐越自動車道 船引三春ICより車で50分
※予約営業のため、事前に電話予約が必要です。

※内容は2023年7月時点のものです。
取材・文:奥村サヤ